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少額から始められる資産運用は?初心者向けにおすすめを紹介

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※この記事は2022年1月28日時点の内容となります。最新のNISAに関してはこちらの記事をご参照ください。

今やまとまった額がなくても資産運用に取り組める時代。具体的にどのような金融商品があるのでしょうか?リスクが少ない投資のほか、元本割れの可能性がある投資や、積立型の投資も紹介します。暮らしに影響を及ぼさない範囲でできる資産運用方法をチェックしましょう。

資産運用を始めるのに10万円は必要か

資産運用と聞くと「大金を持っていなければできない」と考えている人もいるかもしれません。しかし実際には数百円から買える金融商品も存在します。まとまった資金がなくても、無理なく将来に向けた運用が可能です。

数百円からでも資産運用は可能

仮に自由に使える資金が10万円あるのであれば、さまざまな資産運用ができます。購入の仕方によっては、有名企業の株も買える金額です。

また月に1万円なら投資に使える人もいるかもしれません。投資信託であれば、数百円で買える商品をそろえている証券会社もあります。

少額から購入できるため、貯金のような感覚で少しずつ運用する資産を増額する投資の仕方も可能です。

ローリスクで始められる資産運用の種類

資産運用は、生じる利益や損失の振れ幅を意味する『リスク』の高低により分類できます。ローリスクの資産運用であれば、初心者でも損をする可能性は低いため安心です。どのような種類があるのか、代表的なものをチェックしましょう。

個人向け国債

国が発行している債券を国債といいます。中でも個人向けのものを『個人向け国債』といい、全部で下記の3種類が毎月発行されています。

  • 変動10年:変動金利型
  • 固定5年:固定金利型
  • 固定3年:固定金利型

利息は最低でも『年利0.05%』と保証されているため、金利はこれより下がりません。市場金利がどんどん下がるタイミングであっても、影響を受けることなく半期に一度のペースで利息を受け取れます。

10年・5年・3年と保有期間が決まっていますが、発行から1年経過するといつでも売却可能です。額面1万円から投資できるため、資金が少額でも無理なく買えます。

発行しているのが国なので、元本割れの心配がほぼない商品です。

定期預金

元本割れを起こさない資産運用方法として『定期預金』が挙げられます。普通預金と比べて金利が高めに設定されている、資産運用方法の一つです。

普通預金との違いは金利だけではありません。あらかじめ預け入れ期間を決めて入金する点も違いです。預け入れ期間は1カ月~10年間の間で設定するケースが多く、終了し満期を迎えるまで、基本的に引き出せません。

金利は一定期間ごとに変わる『変動金利型』と、金利が変わらない『固定金利型』の2種類があります。

貯蓄型保険

『貯蓄型保険』を利用した資産運用もあります。保険料の払込期間が終了すると、払い込んだ保険料よりも多くの返戻金を受け取れる可能性があります。

払い込んだ保険料の総額と返戻金の差額分だけお金を増やせる仕組みです。ただし、途中解約すると払った保険料より受け取る返戻金の方が少なくなる、元本割れの可能性もあります。

貯蓄型保険の代表例は下記の通りです。

  • 終身保険:死亡するより前に解約すると解約返戻金を受け取れる
  • 養老保険:契約期間満了時に満期保険金を受け取れる
  • 学資保険:子どもの教育資金作りに活用できる
  • 個人年金保険:老後の年金作りができる

元本割れの可能性がある資産運用の種類

資産運用の方法の中には、つぎ込んだ資金より受け取れるお金が少なくなる元本割れのリスクを含むものもあります。元本割れするかもしれない金融商品は、ローリスクの方法と比べ、一般的に高利回りで収益性が高い傾向です。

投資信託

投資家が出したお金をひとまとめにし、大きな資金として運用するのが『投資信託』です。資金の運用を、投資のプロであるファンドマネージャーに任せられます。

ファンドマネージャーが投資信託の目的に合うよう、株・債券・不動産・先物取引などで運用し、利益が出ると保有口数に応じて投資家に還元する仕組みです。

1種類の投資信託を買うだけで、さまざまな金融商品へ投資したのと同じ分散投資の状態を作れるのも特徴といえます。価格は1口1万円や数千円のほか、数百円で購入できる商品もあります。

株式

『株式』も買い方によっては、10万円の資金で購入可能です。通常であれば株式は『単元』という単位で取引されます。1単元は100株が一般的なため、株を買うにはそれなりにまとまった資金が必要です。

しかし『ミニ株』という単元より少ない株数でも購入できる仕組みなら、より少ない資金で株式を買えます。1株1万円の株式を1単元購入するには100万円かかりますが、ミニ株で1株のみなら1万円、10株でも10万円です。

ミニ株であれば、資金の少ない投資初心者でも取り組みやすいでしょう。

REIT

不動産投資信託とよばれる『REIT(リート)』も、少額から投資できる方法です。一口10万円台の銘柄が多くそろっており、中には2万円ほどの銘柄もあります。

投資対象が不動産となると、通常は不動産そのものを購入しなければいけないため、少なくとも数千万円単位の資金を用意しなければいけません。1人でそれだけの資金を集めるのは大変ですが、大勢の投資家がいれば資金は集まりやすいでしょう。

REITによって間接的に不動産オーナーになれば、賃料収入や不動産の売買益を持ち分に応じて還元してもらえます。

初心者には積立型の投資もおすすめ

一度にまとまった資金を投資すると、高値のタイミングで購入してしまい、その後元本割れする可能性もあります。そのような事態を避けるには、毎月決まった金額を投資する『積立型』の投資がおすすめです。

iDeCo

老後資金を見据えた資産運用であれば、原則60歳以降に受け取れる『iDeCo』の利用が向いています。個人型確定拠出年金のことで、公的年金を補完する役割を担っている制度です。

毎月5000円から積立した資金を、自分で選んだ投資方法で運用できます。投資信託や定期預金など、投資初心者が利用しやすい商品がそろっているため、初めての資産運用でも選びやすいでしょう。

掛金は全額所得控除の対象で、利益が出た際は非課税になり、受取時も一定額まで税金がかかりません。税制優遇を受けられる点もポイントといえます。

つみたてNISA

『つみたてNISA』は長期の分散投資を支援する非課税制度NISAの中でも、毎月積み立てていくタイプです。運用する商品は自分で選びます。

ただし対象商品は長期投資向きの『公募株式投資信託』『上場株式投資信託(ETF)』に限定されているため、初心者でも選びやすいはずです。

運用により出た利益には通常課税されますが、つみたてNISAであれば税金はかかりません。

※なお、2024年1月から新NISA制度が始まり、「つみたてNISA」の名称は「つみたて投資枠」へ、非課税の年間投資上限額が年120万円となり、非課税保有期間も無期限となりました。

コツコツ投資の「トラノコ」

「トラノコ」は、無理なく、楽しく、簡単に本格的な国際分散投資がコツコツ行えるアプリです。投資の仕方は、おつり投資、各種ポイントでのポイント投資、ANAマイルを用いたマイル投資、毎月一定金額を投資する積み立て投資、その時々で金額を指定して行う都度投資と、好みに合った使い方が可能です。

投資先には、安定重視・バランス重視・リターン重視の3種類のトラノコ・ファンドから選ぶだけなので、初めての投資を気軽に始めたい人にぴったりです。

まとめ

資産運用は10万円の資金があれば、様々な商品にチャレンジできます。ローリスクな個人向け国債・定期預金・貯蓄型保険はもちろん、元本割れの可能性がある投資信託・株式・REITも購入できます。

一度に全ての資金を投資につぎ込むと、タイミングによっては損をする可能性が高くなるかもしれません。コツコツ積み立てていくiDeCoやつみたてNISAも活用しましょう。

投資資金を自動的に貯められる『おつり投資』ができる『トラノコ』も気軽に始められる投資方法といえます。毎月コツコツ無理のない範囲で投資できるので、初めての投資にもぴったりです。

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