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生命保険の選び方や見直し方は?家計を節約するためのポイントと注意点を解説

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生命保険は、万が一のことが起こった場合に、家族の生活を支えるための大切な備えです。しかし、保険料が家計の負担となっているケースもあります。ライフステージの変化に合わせて加入を検討したり、定期的に見直したりすることが大切です。

この記事では、生命保険の選ぶポイントや見直し方、注意点を解説します。家計を節約しつつ、必要な保障を確保するための参考にしてください。

 

そもそも生命保険とは

生命保険とは、家計を支えている人に万が一のことがあっても残された家族が生活に困らないようにするため、被保険者(保険をかけられている人)が死亡または高度障害状態となったときに保険金が支払われる仕組みです。

生命保険には、死亡保障を目的とした「終身保険」「定期保険」「収入保障保険」、貯蓄性の高い「養老保険」、教育費の準備に活用できる「学資保険」などがあります。詳しくは、以下の関連記事をご確認ください。

関連記事:保険にはどんな種類がある?特徴や必要性をわかりやすく解説

 

生命保険の選び方・見直し方

生命保険を選ぶときの一般的な流れは以下の通りです。

1.必要な保障額や保険期間を検討する
2.条件に合致する保険を選んで比較検討する
3.保険の加入手続きを行う

加入中の保険を見直す場合も基本的な流れは同じです。ただし、必要な保障に過不足がないかを検討し、不要な保険や特約があれば解約を行います。また、保障内容が同水準でより保険料が安い商品に加入し直すことで、家計の負担軽減が可能です。

 

生命保険が必要なタイミングは?

生命保険は、ライフステージの変化や経済状況によって必要な保障額や保障内容が変わります。ここでは、生命保険の新規加入や見直しを検討すべきタイミングを紹介します。

 

家計の支出を見直すとき

家計の負担を減らすのために支出を見直すときは、固定費から見直すのがコツです。その際は、今の保険が本当に必要かを見直すとよいでしょう。新しい保険に乗り換えて保険料が安くなれば、その節約効果は長く続きます。

関連記事:生活費は固定費から見直そう!「無理なく」節約できるコツを紹介

 

貯蓄や資産形成を考え始めたとき

将来のライフプランを見直すと、万が一のときの備えが足りていないと気づくかもしれません。その場合、生命保険に加入することでリスクに備えることができます。将来のために貯蓄や資産形成を考え始めたときは、貯蓄や投資だけではカバーできないリスクに目を向けることも重要です。

関連記事:ライフプランのシミュレーション方法を解説。将来必要なお金を「見える化」しよう

 

ライフイベントを迎えたとき・大きなお金が動くとき

ライフイベントとは、人生で起こるさまざまな出来事のことです。結婚や出産などのライフイベントは大きなお金が動くときでもあるため、生命保険を検討するよい機会となります。

<主なライフイベントと生命保険を検討するポイント>

結婚 家計を支えている人が亡くなると収入が途絶えてしまう場合は生命保険の必要性が高い(専業主夫・主婦世帯など)
出産 生活費が増加し、教育費の準備も必要になるため、生命保険の必要性は高まる
住宅購入 団体信用生命保険の加入、長期の住宅ローン返済を考慮して必要保障額を見直す機会になる
子どもの独立 教育費がなくなり生活費も減るため、無駄な保険や特約がないかを見直す機会になる

これらのライフイベントを迎えたときは、生命保険の加入や見直しを検討しましょう。

 

収入が変化したとき

昇給や転職、退職などで収入が変化したときも、生命保険の加入や見直しを検討すべきタイミングです。

昇給や転職で収入が増えると、保障内容をより充実させることが可能になります。退職して自営業を始める場合は、会社員のときよりも公的な保障が減ってしまうため、生命保険でより多くの保障を確保する必要があるかもしれません。

 

誕生日が近いとき

生命保険は、年齢が高くなるにつれて保険料は高くなるのが一般的です。生命保険が気になっている場合、誕生日を迎える前に加入すると保険料が安くなる可能性があります。

ただし、年齢だけでなく、自身のライフステージや経済状況を踏まえて生命保険の必要性を判断することが大切です。

 

保険の更新時期を迎えたとき

生命保険には、「全期型」と「更新型」の2つのタイプがあります。

● 全期型:全期間を1つの保険期間とするタイプ
● 更新型:一定期間(10年など)ごとに契約を更新するタイプ

全期型は契約終了まで保険料は変わりません。一方、更新型は同じ保障内容で契約が更新されますが、保険料は更新のたびに高くなります。更新時期を迎えたら他の保険商品を比較し、必要に応じて乗り換えを検討しましょう。

 

保険料が高いと感じたとき

保険料が高いと感じた場合、保障内容を見直すことで保険料を抑えられる可能性があります。具体的には、不要な特約を外すことで保険料を削減できます。また、定期保険や収入保障保険など、保険料が割安な保険に入り直すのも一案です。

生命保険を選ぶとき・見直すときのチェックポイント

生命保険を選ぶときや加入中の保険を見直すときは、以下のポイントをチェックしましょう。

 

必要保障額

必要保障額とは、家計を支えている人に万が一のことがあったときに、残された家族のために必要な保障額です。

<必要保障額(目安)の計算式>

必要保障額=支出見込額(生活費、教育費など)-収入見込額(遺族年金、労働収入など)

この計算式で求めた金額が、生命保険でカバーすべき金額となります。必要保障額は家族構成、収入、支出、貯蓄額などによって異なります。また、ライフステージによっても変わるため、定期的に見直すことが大切です。

 

保険期間

保険期間とは、保障が続く期間を指します。生命保険の新規加入や見直しを行う際は、保険期間を検討することも重要です。ライフステージや加入目的によって、保障が必要な期間は変わります。

例えば、子どもが独立するまでの一時的な保障を確保したい場合は、保険期間が決まっている定期保険や収入保障保険が向いているでしょう。一方で、葬儀費用などを目的に一生涯の保障が必要なら終身保険がよいかもしれません。

保険期間によって保険料も変わるため、長すぎたり短すぎたりしないように調整しましょう。

 

保険料払込期間

保険料払込期間とは、契約者が保険料を払う期間のことです。保険料払込期間と保険期間は必ずしも一致しません。例えば、終身保険の保険期間は一生涯ですが、保険料払込期間は「終身払」「有期払(例:60歳まで)」などから選択できるケースもあります。

通常は、終身払より有期払のほうが月々の保険料は高くなります。「いつまでに保険料を払い終わりたいか」「本当に保険料を払い続けられるか」といった視点で、保険料払込期間を検討するとよいでしょう。

 

保険料

保険料は、保険会社や保険商品によって異なります。保障内容がほとんど変わらなくても、加入中の保険より保険料が安い商品があるかもしれません。家計への負担を抑えるには、複数の保険会社から見積もりをとって比較検討することが大切です。

 

生命保険に加入するとき・見直すときの注意点

生命保険に加入するときや見直すときは、以下の点に注意しましょう。

 

新しい保険に加入するには健康状態の告知が必要

生命保険は、加入時に健康状態などを告知して審査を受ける必要があります。入院・通院歴がある人や持病がある人は、保険に加入できない、または条件付きでの加入となる可能性があるので注意しましょう。

 

無保険期間が生じないようにする

保険の見直しで新しい保険に加入し直す場合、手続きのタイミングによっては保障を受けられない無保険期間が生じる可能性があります。新しい保険の契約が成立し、保険期間が始まったことを確認してから今までの保険を解約することが大切です。

 

貯蓄型保険を解約する場合は解約返戻金を確認する

貯蓄型保険を解約する場合は、これまで支払った保険料をもとに解約返戻金が支払われます。解約返戻金は払込保険料より少なくなり、元本割れとなるケースもあります。特に短期間で途中解約すると、大幅な元本割れとなることが珍しくないので注意が必要です。

 

生命保険の新規加入や見直しはプロに相談するのがおすすめ

生命保険や公的保険制度に関する専門知識がない人が、自分で必要保障額を計算したり、複数の保険商品を比較検討したりするのは難しいかもしれません。

ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談すれば、必要保障額が明確になるため、自身や家族に必要な保険を見つけることができます。生命保険の仕組みや商品ごとの特徴など、不明点や疑問点を直接質問できるのもメリットです。

関連記事:お金の無料相談ができる場所は?相談先の選び方とメリット・デメリットを紹介

 

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まとめ

生命保険について検討することは、家計を守り、家族に必要な保障を確保するために重要です。プロに相談することで、保険の知識がなくても最適な商品を見つけることができます。自身と家族が安心して生活していくために、トラノコ保険相談を活用して、生命保険について考えてみてはいかがでしょうか。

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