自分を成長させるために行うのが自己投資です。成長のジャンルはさまざまで、ビジネスに役立つスキルはもちろん、健康・美容・人脈などへお金を使うのも自己投資の一環といえます。キャリアアップにも役立つ自己投資について見ていきましょう。

自己投資とは

投資とは将来受け取る利益のために、資金を投入することです。例えば株・債券・不動産・金（ゴールド）・事業などが、代表的な投資先として挙げられます。自己投資で資金をつぎ込む対象は自分です。自分に投資することにはどのような意味があるのでしょうか？

自分の将来や成長への投資

自己投資は将来の自分のために、お金や時間を使うことです。『自分磨き』と言い換えても良いでしょう。将来の自分がレベルアップすることへお金と時間を集中させます。

例えば資格の勉強を始めるのも自己投資の一つです。取得した資格を生かし、キャリアアップにつなげられるかもしれません。

ファッションやメイクで外見を磨くことや、心身の状態を整える方法を身に付けるのも自己投資です。自分の能力を高め生かす方法や、心・体・環境などを良い状態にすることを意味します。

自己投資に今からでも取り組むべき理由

人生の中で最も若いのは今です。年齢を重ねるとさまざまな経験からチャレンジする気力がなくなることもあります。以前の自分と比べ、体力的な衰えを感じ「もうダメかもしれない」と落ち込むこともあるでしょう。

だからこそ自己投資を始めようと思ったなら、今すぐに取り組むのが効果的です。株でも不動産でも、投資でリターンを得るには時間がかかります。

自己投資も同じで、早く始めればそれだけ早く成果を実感できます。身に付けた能力や、新しいことに挑戦する姿勢は、一生ものの財産です。

自己投資の種類と方法

自己投資を始めたいと思っても、「何から始めれば良いか分からない」と迷っている人もいるでしょう。そこで代表的な自己投資の種類を紹介します。

それぞれどのような方法で取り組めるかも見てみましょう。興味のあることから取り組めば、無理なく始めやすいはずです。

身体・健康への投資

健康な体は何をするにも基本です。自己投資として運動を始めるのもおすすめです。自宅での筋トレや、通勤途中のウォーキングであれば、今日からでも始められます。

運動による体の変化は短期間で現れやすいため、投資の効果を実感できモチベーションにつながりやすいでしょう。

健康維持のためには、食事の質の改善も役立ちます。まずは外食やコンビニで、和食・野菜中心のメニューを選ぶだけでもOKです。また現状を正確に知るための健康診断や人間ドックを受けるのも、健康管理につながります。

外見を磨くのも立派な投資です。エステ・ネイル・メイクなどで自分の魅力を引き出す方法を身に付けられます。

ビジネス能力・知識への投資

仕事に関する能力や知識を身に付ければ、将来的にキャリアアップや転職に役立つかもしれません。『資格取得』を目指すと、具体的な目標ができ取り組みやすいでしょう。

学んだ知識を生かして働けば、大きなリターンにつながるはずです。具体的には語学・マーケティング・プログラミング・デザインなどが役立ちます。

今後どのような仕事をしていきたいのかを考え、戦略的に取り組みましょう。例えば海外に関わる仕事をしたいなら語学力を、システムに関わる仕事がしたいならプログラミングをという具合です。

自分の将来のためにお金や投資について勉強することも、もちろん一つの自己投資です。

知識を身に付けるには、スクール・通信講座・オンライン講座・独学などがあります。続けやすいスタイルを選ぶのもポイントです。

人脈・交流への投資

飲み会や遊びに誘われたら、積極的に参加するのも重要な投資といえます。このような関わりで築き上げた人脈に助けられることが将来的にあるかもしれません。

例えば同僚や上司と良好な関係であれば、困っているときに力を貸してもらえる可能性があります。してもらうばかりでなく、自分からサポートするのも、良い関係性づくりに重要です。

また直接的な利益につながらなかったとしても、さまざまな人との関わりは、視野を広げ人として成長するのに役立ちます。

アイテム・サービスへの投資

便利なアイテムやサービスに投資するのも良いでしょう。例えばカット済みの食材がセットになったミールキットの宅配サービスを使えば、自炊を続けやすくなるかもしれません。

調理にかかる時間を減らせるため、リラックスタイムも取りやすくなるでしょう。ほかにもロボット掃除機や食洗機など、必需品ではないけれどあると便利なアイテムは、生活の質を高めるのに役立ちます。

スタイルをよく見せる衣服や、魅力を引き立てるアクセサリーなども、自己投資の一環です。ただし自己投資という名目で買い物をするだけでは、ただの浪費です。どのように役立てられるか考えた上で取り入れるのがポイントといえます。

自己投資で意識すべきこと

効果的に自己投資をするには、チャレンジする勇気と、目的を明確にする理性を意識しましょう。ただ考えているだけでは実際に自己投資をするには至らず、後先考えずに突き進むだけでは成果を出せない可能性があるからです。

失敗を恐れずに挑戦する

自己投資は新しいことに挑戦する機会です。これまでやったことのないものに取り組むときには、失敗するかもしれません。

失敗を恐れるのではなく、次に生かす姿勢が自己投資では役立ちます。自己投資として取り組んだこと自体は失敗したとしても、失敗のリスクを負いながら挑戦したことは重要な経験です。

結果が分からなくても全力を尽くす姿勢は、仕事を始め人生のさまざまな局面で役立つでしょう。

投資の目的を明確にする

あなたは何のために自己投資をしたいと考えていますか？自己投資で結果を出したいなら、目的をはっきりさせておかなければいけません。

何となく始めると、せっかく学んでも仕事や暮らしに生かせず、ただ出費が増えただけになる可能性が高いでしょう。ノウハウコレクターと化すケースもあります。

本当に実現したいことのために長期的に取り組むことで、自己投資が役立ち始めます。

自己投資を始めるために

自己投資はお金がかかるものが多いでしょう。いくら将来のリターンを期待しているとしても、際限なくお金をつぎ込んでいると生活がままなりません。効果的に自己投資を実施するなら、期待できるリターンも考えた上での取り組みが大切です。

自己投資にはお金が必要

学び始めるとお金がかかります。本を買う、学校に通う、資格を取得する、ウェビナーを受講する、ジムに通うなど、基本的に全て有料です。

費用を捻出するために、今のお金の使い方を見直す必要があるでしょう。現時点で具体的な目標がない場合、また、あってもすぐに取り組む時間や資金が足りない場合、今後の自己投資用にコツコツ資産形成することも有効です。

自己投資にお金を使いたくなったとき、十分な資金があればスタートダッシュをかけられます。

費用対効果も考える

投資に対してどのくらいのリターンを得られるのか『費用対効果』を考えるのもポイントです。セミナーのために高い費用を支払ったとしても、学びたい内容が含まれていなければ意味がありません。

投資した分をしっかり回収し、さらに利益を得られる見込みがあるのか、事前に確認した上で取り組みましょう。

まとめ

自己投資は自分のスキルを伸ばすために行うものです。株や債券といった金融商品ではなく、自分自身に資金をつぎ込みます。

例えばスポーツジムで体を鍛える・資格取得のための勉強をする・良好な人間関係を構築するために飲み会へ参加する、といったことが挙げられます。

目的を明確にした上でチャレンジすれば、取り組んだこと自体が経験として生きてくるはずです。ただしむやみにお金を使うだけでは成果は出ません。費用対効果を考えた上で取り組むのが重要です。