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スキマバイトとは?メリット・デメリット、よくあるトラブルと対処法、始め方をわかりやすく解説

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会社員の副業解禁などを背景に、空いた時間を使って働ける「スキマバイト(スポットワーク)」が注目を集めています。アプリを使って簡単に仕事を探せる手軽さが魅力ですが、労働条件などをめぐってトラブルも発生しています。スキマバイトを行う際は、どんなことに注意すればよいのでしょうか。

この記事では、スキマバイトの基本からメリット・デメリット、起こりやすいトラブルと対処法、始め方までをわかりやすく解説します。

スキマバイトの基礎知識

スキマバイトでトラブルを避け、安定的に収入を得るには「そもそもどのような働き方なのか」を理解しておく必要があります。まずはスキマバイトの基礎知識を押さえておきましょう。

スキマバイトとは?

スキマバイトとは、1日単位や数時間単位の単発で働ける短期のアルバイトです。スマートフォンのアプリやWebサービスを通じて求人を探し、面接や履歴書なしで働けるケースが多いのが特徴です。「スポットワーク」と呼ばれることもあります。

「空いた時間に少しだけ働きたい」「本業や学業の合間に収入を得たい」といったニーズに合致し、新しい働き方として定着しつつあります。

パーソル総合研究所の調査によれば、全国のスキマバイト人口は約452万人と推計されています。

出典)パーソル総合研究所「スキマバイト/スポットワークに関する定量調査」

スキマバイトが注目される背景

スキマバイトが広がった背景には、雇用主側と労働者側それぞれの要因があります。

雇用主にとっては、人手不足を補う手段として有効です。飲食店や物流、小売業などを中心に、忙しい時間帯だけ人手を確保したい企業側のニーズが高まっています。予期せぬ業務が発生しても、スキマバイトであれば必要な人員をすぐに確保することが可能です。

一方、労働者にとっては「多様化する働き方に対応しやすい」という魅力があります。副業解禁やフリーランスの増加により、「毎日決まった時間で働く」以外の選択肢が求められるようになりました。こうした流れの中で、空いた時間を活用できる働き方としてスキマバイトが注目されています。

よくある職種・業務例

スキマバイトで募集される仕事は、比較的短時間で完結する業務が中心です。具体的には、飲食店のホール・キッチン補助、倉庫内の軽作業、イベントの設営・撤去、引っ越し補助、データ入力などが挙げられます。

特別な資格や経験を求められない仕事が多く、未経験者でも始めやすいのが特徴です。

 

スキマバイトのメリット

スキマバイトが多くの人に選ばれている理由は、従来のアルバイトにはない手軽さや柔軟性にあります。ここでは、代表的なメリットを見ていきましょう。

空き時間を活かして収入を得られる

スキマバイトの最大のメリットは、空き時間を有効活用できることです。「1日2~3時間だけ」「予定のない日だけ」といった柔軟な働き方ができるため、本業や家事、学業との両立がしやすくなります。短時間でも働けば、その分の収入を得られるのは魅力といえます。

面接や履歴書が不要なケースが多い

多くのスキマバイトでは、応募時に面接や履歴書の提出が不要です。スキマバイトアプリに登録し、希望条件に合う求人が見つかれば手軽に応募できます。

従来のアルバイトのように「応募から採用まで時間がかかる」というハードルが低く、思い立ったときにすぐ始められる点も支持されています。

早く報酬を受け取ることができる

スキマバイトの中には、勤務当日や数日以内に報酬が支払われる仕組みを採用しているサービスもあります。「急な出費がある」「今月だけ収入を少し増やしたい」といった場合、スキマバイトの即金性の高さは大きなメリットといえるでしょう。

 

スキマバイトのデメリット

スキマバイトは手軽に始められる反面、特有のデメリットもあります。メリットだけに目を向けるのではなく、どのような注意点があるのかを把握したうえでうまく活用することが大切です。ここでは主なデメリットを確認していきましょう。

収入が安定しにくい

スキマバイトは単発・短時間の仕事が中心のため、毎月決まった収入を得るのは難しい傾向があります。募集がない時期や希望する時間帯に求人が見つからない場合もあり、生計を維持する手段としては不向きといえるでしょう。

人気求人はすぐに募集が終了してしまう

条件の良い求人や時給が高い仕事は、募集開始後すぐに埋まってしまうことがあります。「働きたい」と思ったタイミングで仕事が見つかるとは限らない点は、スキマバイトのデメリットの一つです。

なお、時間や場所に縛られず、自分のペースで副業収入を増やしたい場合は「ネット副業」も選択肢です。インターネット環境とパソコン、スマホがあれば、特別な知識やスキルがなくても始められる仕事が多くあります。おすすめのネット副業については、以下の関連記事で詳しく紹介しています。

関連記事)おすすめのネット副業は?初心者でも簡単に始められるお金の稼ぎ方と注意点

希望条件にあった求人が見つかるとは限らない

スキマバイトは手軽に応募できますが、勤務地や時間帯、業務内容など、自分の希望条件に完全に合う求人が常にあるわけではありません。特に地方では求人数が少なく、選択肢が限られるケースもあるため注意が必要です。

当日欠勤はペナルティがある

多くのスキマバイトでは、当日欠勤や遅刻にペナルティを設けています。突然のキャンセルで、雇用主側に負担をかけないための措置です。具体的には、「応募に一部制限がかかる」「アプリの利用が一定期間停止される」といったペナルティが課されます。

トラブルを避けるためにも、仕事決定後のキャンセルはできるだけ避けたほうがよいでしょう。

収入によっては確定申告が必要になる

会社員の場合、スキマバイトの副業収入から必要経費を差し引いた所得金額が年20万円を超えると確定申告が必要です。「少額だから大丈夫」と思い込まず、年間の収入金額を把握しておきましょう。

なお、求人によって異なりますが、スキマバイトの収入も基本的に源泉徴収の対象となります。副業では、本来の所得税額より多く徴収されているケースも少なくありません。その場合、確定申告をすることによって、納めすぎた税金の還付を受けることができます。

確定申告が必要か判断できない場合は、最寄りの税務署や税理士などの専門家に相談しましょう。

関連記事)副業で得た収入は確定申告する必要あり?手続き方法や注意点をわかりやすく解説

 

スキマバイトで起こりやすいトラブルと対処法

スキマバイトは気軽に始められる一方で、内容をよく確認せずに応募すると思わぬトラブルにつながるケースもあります。ここでは、起こりやすいトラブルとその対処法を解説します。

報酬がすぐに支払われない

「報酬は即日払い」と聞いていたのに、実際には数日~数週間後の振込だったというトラブルが発生しています。基本的に即日払いは雇用主ではなく、スキマバイト仲介事業者との契約になります。応募前に報酬の支払方法や支払日を必ず確認し、不明点があればスキマバイト仲介事業者に相談しましょう。

雇用主の都合で仕事をキャンセルされた

直前になって、「仕事がなくなった」とキャンセルされるケースも報告されています。厚生労働省のガイドラインによれば、雇用主の都合で仕事をキャンセルした場合、労働基準法に基づいて労働者に休業手当を支払う必要があります。

雇用主都合のキャンセル時の補償やルールはサービスごとに異なるため、利用規約を確認したうえでスキマバイト仲介事業者に相談しましょう。

出典)厚生労働省「「知らない」では済まされない 「スポットワーク」の労務管理」

募集要項と仕事内容に違いがあった

「仕事内容はホールスタッフだったのに、実際にはトイレ掃除などの雑用をさせられた」といったケースもあります。このようなトラブルを避けるには、労働条件通知書の内容を事前に確認しておくことが大切です。

違法行為に加担させられそうになった(闇バイト)

「SNSを通じて高額な報酬をうたうスキマバイトに応募したところ、違法行為に加担させられそうになった」という報告もあります。いわゆる闇バイトであり、犯罪に関与させられる危険があります。

闇バイトを避けるには、大手のスキマバイトアプリを利用するのが有効です。連絡手段がSNSのみといった求人には、特に注意する必要があるでしょう。

 

スキマバイトの始め方

スキマバイトを始める際の一般的な流れは以下の通りです。

  1. アプリをダウンロードする
  2. プロフィールを登録する
  3. 求人情報を検索して応募する
  4. 採用後、指定された日時・場所で仕事を行う
  5. 勤務完了後に報酬が支払われる

利用するスキマバイトアプリによって、手続きの流れや操作方法は異なります。事前に情報収集を行い、自分に合ったサービスを利用しましょう。

 

まとめ

スキマバイトは、空き時間を活かして収入を得られる便利な働き方です。人手不足や副業解禁などを背景に、利用者は増加傾向にあります。一方で、収入の不安定さやトラブル、確定申告などの注意点も存在します。メリットとデメリットを理解し、信頼できるサービスを選ぶことで、スキマバイトは生活を支える有効な選択肢となるでしょう。

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