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100万円を資産運用にどう使う?ケース別におすすめの運用方法

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※この記事は2021年12月9日時点の内容となります。最新のNISAに関してはこちらの記事をご参照ください。

100万円の貯金ができたなら、より積極的に資産を増やす手段として資産運用を検討してみるのがおすすめです。株式投資や投信積立などの主な運用方法の種類・それぞれの詳しい特徴を知り、自分に合った資産運用について考えるヒントにしましょう。

100万円貯金できたら資産運用で働かせよう

貯金が100万円を超えたなら、お金を『働かせて増やす』資産運用の始め時です。まずは運用を始めるときに気になる『どの程度まで増やせるのか』と、おすすめの運用方法を見ていきましょう。

1年で100万円からどれくらい増やせる?

初めて資産運用を考える人にとって、将来的に手元の大金をどの程度まで育てられるかには関心があるでしょう。

現在の日本の銀行の多くで、金利は普通預金で年0.001%・定期預金で年0.002%です。この金利だと、普通預金の口座に100万円預けた場合、1年後に受け取れる利息は10円・定期預金で20円となります。

一方、投資で資産を運用をすると、株式や投資信託で得られる売却益や配当金・分配金など、預金よりも大きな利益を生める可能性があります。

例えば配当金の利回りが年2%の株式を100万円分保有した場合、1年後に受け取れる配当金は2万円です。金利が0.001%の普通預金に預けたときと比べて、増える金額は2000倍です。

投資方法によっては元本が割れて損失を出す可能性もありますが、それだけ預金よりも狙えるリターンが大きくなります。

貯金しながら中長期で資産運用がおすすめ

資産運用を始めるにあたり、まず考えておきたいのが『何を目的に、どの程度の期間で運用するか』です。

貯金を丸ごと運用に回してしまっては、突然まとまったお金が必要になっても対応できません。安定した生活を守るという視点からも、貯金をしながら堅実に資産運用をしていく必要があるでしょう。

資産運用で発生する金利には、『単利』と『複利』の2種類があります。単利が元本に対してのみ利息が発生するのに対し、複利の場合は元本+利息に対してさらに利息が発生する仕組みです。

長いスパンで運用すれば、利息を受け取る回数が増えて複利効果が高まります。受け取る利息の額は年々増えていくのです。

期間が延びるにつれて資産の増加率が高まることを考えれば、できるだけ早いタイミングから運用していくのがベターでしょう。

投資したい会社がある場合は「株式投資」

資産運用方法の一つ『株式投資』は、投資する企業や投資額・タイミング選び・実際の購入といった全ての手順を個人で行う投資方法です。

100万円を元手に株式投資を行うにあたり、あらかじめ覚えておきたいポイントをチェックしていきましょう。

100万円で買える株式の調べ方

上場している国内株は、100株を1セット(=1単元)として売買されるのが一般的です。

1株1000円・1単元が100株の株を購入する場合、『1000円(1株の価格)×100(1単元の株数)=10万円』が必要ということになります。

ただ、全ての株が1単元100株で取引されているわけではありません。一部には1単元が100株に満たない『単元未満株』での取引が可能な銘柄もあります。

株式の購入を検討するときは1株の金額だけでなく、取引に必要な最低株数を示す『単元株数』についてもチェックしておきましょう。

『最低購入代金=株価×単元株数』と覚えておくと、無理なく購入できる銘柄を選ぶときに役立ちます。

配当金を受け取りながら長期保有も可能

株式を購入する際は、『配当利回り』『配当性向』という指標も注目したいポイントです。

配当利回りとは株価に対して、1年間でどれだけの配当が得られるのかを表す指標です。配当性向は企業がその期の純利益のうち、どれだけを配当金として支払ったかを表します。

配当利回りや配当性向の数値が高ければ、配当金で利益を増やしやすい銘柄です。複利効果を狙いたい中長期の運用に向いているでしょう。

投資額が大きくないなら、個人投資家向けの税制優遇制度『NISA(ニーサ)』を活用できます。投資で得た利益に年間120万円までは課税されないため、節税して手元に残る利益を増やすのに役立つ制度です。

旧NISAは2023年12月までの制度ですが、2024年以降は『新NISA』に形を変えて非課税枠が設けられます。数年から数十何という長いスパンで運用するなら、活用を検討しましょう。

参考:NISAの概要|金融庁

リスクを抑えたいなら「投信積立」

資産運用でリスクをできる限り抑えたいなら、『分散投資』と『扱いやすさ』を考えましょう。投資信託を積み立てる通称『積立投信』は、どちらも両立した投資の方法です。

投資信託は分散投資ができる

投信積立のベースとなる投資信託は、投資のプロに資金を託し、さまざまな金融商品への投資を代わりに行ってもらう金融商品です。

投資先が広く分散されるため、一つの銘柄の価値が下がってもほかの商品や銘柄でカバーできるケースが多く、ダメージを最小限にとどめられます。幅広いエリアの商品を扱う投資信託なら、リスクの分散効果がより高まるでしょう。

個人で複数の金融商品に手を出すには、まとまった資金が必要です。しかし投資信託なら自動的に資産の分散ができるため、少額からでもリスクの低い資産運用を目指せます。

積み立てはタイミング選びに迷わない

資産運用に不慣れな人がつまずきがちな問題の一つに、金融商品購入のタイミング選びがあります。

ベストタイミングを見極めるのが難しくても勉強の時間を取れず、早々に資産運用を諦めてしまう人も珍しくありません。

一定期間に1回ずつ積立購入していく投資信託であれば、積立のタイミングが決まっているために自分であれこれ考えずに済みます。

一部の投信積立限定で使える非課税制度『つみたてNISA』を活用することで、税制優遇措置を受けながらの資産運用も可能です。

つみたてNISAも2037年から2042年まで、投資可能期間が延びています。コツコツと長期で積立投信を運用するなら、活用を検討しましょう。

参考:つみたてNISAの概要|金融庁

銘柄選びを任せたい場合は「自動型の投資」

投資に関する知識量は、初心者にとって資産運用のハードルを上げる原因です。株なら銘柄・投資信託ならファンドを選ぶために、一定の知識がなければ始められません。

まだ株や投資信託を自分で選ぶ自信がないなら、簡単な設定だけで自動的に投資ができるサービスも検討しましょう。自動型投資アプリの一つ『トラノコ』について、主な特徴を解説します。

固定の月額利用料で続けやすいトラノコ

投資サービスを利用する際は、基本的に利用するために手数料が発生します。せっかく運用してもコストに多くの金額がかかると、負担が大きくなってしまうでしょう。

アプリで自動投資ができる『トラノコ』の場合、月額390円の定額利用料と運用資産残高に対して0.33%の運用報酬で利用が可能です。固定月額制で390円から上がらないため、投資額が増えていくにつれ相対的に手数料の割合を下げられます。投資信託協会のデータによると、アクティブ運用の投資信託の運用報酬は平均で1.265%(2020年12月末現在)。よって、投資金額が38.5万円を超えていくと他の多くの投資信託と比べて長期的に低コストで資産運用ができるのがメリットです。

トラノコでは当初3カ月間、全ての機能を利用できる月額利用料無料体験期間を用意しています。月額利用料を払っても自分に合わず、結局使わないというリスクを避けられるでしょう。

長期分散投資アプリ「トラノコ」

投資先の選択肢は三つのみで選びやすい

証券会社に口座を作って投資信託を選ぶ場合、ファンドの成績やコストなど複数の要素を考えなければなりません。しかしトラノコでは、あらかじめファンドが用意されています。

ユーザーは次の3種類から自分に合った選択肢を選ぶだけなので、専門的な知識は必要ありません。

  • 小トラ:安定重視
  • 中トラ:バランス重視
  • 大トラ:リターン重視

どの程度のリスクをとれるのかによって、ファンドを選びましょう。安定を重視すればローリスク・ローリターンに、見込める利益の大きさを重視すればリスクも高くなるのが基本です。

自分の環境や今後の見通しを踏まえ、どれくらいのリスクに耐えられるのかを考えてチョイスするとよいでしょう。

トラノコNISA

100万円を全て投資に回せない場合

貯金が100万円たまったからといって、必ずしも全てのお金を投資に回せるわけではありません。100万円をまるごと投資に使えない状況なら、一定の貯金をしつつ堅実に増やしていく方法がおすすめです。

金利の高い普通預金口座を開設する

資産運用に比べ、預金で資産を増やすのは簡単ではありません。超低金利時代が続く2022年現在は、メガバンクの金利が過去最低水準を継続しています。

元手100万円のうち投資に回せない分を預け入れても、預金だけで大きく増やすのは難しいのが現実です。

ただ預金の金利は選ぶ銀行によって大きく違います。ネット銀行や地方銀行・信用金庫まで視野を広げてみると、思いがけない高金利の金融機関も見つかるでしょう。

万が一の資金として確保しておくお金も増やす工夫をしておけば、将来に対する安心度が大きく変わるはずです。

100%以上戻ってくる積立型の保険で増やす

手持ちの資金を残しつつ効率的に増やしていく手段として、チェックしておきたいのが積立型の保険です。

例えば、払戻率が103%の積立型保険に月額2万円を5年間払い込み、10年で満期を迎えた場合を考えます。払い込みの総額は120万円となり、受け取れる金額は123万6000円です。

10年で3万6000円は決して大きな金額ではありませんが、100%以上が確実に戻ってくることを考えると効率的な資産の増やし方といえます。

まとめ

100万円の貯金を元手に大きく資産を増やすなら、株式投資や積立信託といった金融商品で積極的に資産運用に挑戦するのがおすすめです。

ただ、全ての人に投資に関する知識があるわけではありません。特に銘柄選びについては選択肢が多いため、あらかじめファンドの選択肢が絞られている『トラノコ』のようなサービスを検討するのも選択肢です。

自分のリスク許容度や投資に回せる資金額を冷静に分析しつつ、100万円を上手に活用していきましょう。

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