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お金を増やすには何をすればいい?副業・節約・投資の方法を解説

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お金を増やすにはどのような方法があるのでしょうか?基本の考え方三つを確認した上で、お金を増やすステップをチェックしましょう。単に収入を増やすだけでなく、資産運用や節税対策にも目を向けると、効率的にお金を増やしやすくなります。

お金を増やす三つの考え方

お金を増やしたいと思ったら、まずは『節約』『副業』『投資』について考えましょう。

支出を見直し節約をしながら副業で稼げば、投資するための資金作りができます。貯めた資金を投資し運用することで、お金を増やしやすい体制を作れるはずです。

節約・節税で支出を減らす

サラリーマンの方は、毎月受け取る給料の金額はほぼ決まっている、という人が多いでしょう。毎月使うお金は、受け取る給料の範囲内に収まっていますか?給料の範囲内で生活できれば、残りを貯金や投資に回せます。

現時点で毎月赤字なら、まずは給料の範囲内に支出を抑えられるよう節約しましょう。節約を成功させるコツは、小さな目標を立て一つずつクリアすることです。

急な出費で節約の成果である貯金を取り崩すことになると、モチベーションが下がるかもしれません。冠婚葬祭費や家電買い換え費用など、イレギュラーな出費に備えた積み立てをしておくとよいでしょう。

加えて節税も意識します。控除や非課税制度を積極的に使えば、税金の負担を抑えられます。

仕事や副業で収入を増やす

支出を減らすと同時に、収入を増やす手段も考えましょう。勤務先で昇進すれば、収入アップも期待できます。今の勤務先で昇給が期待できないなら、高収入が期待できる会社への転職も検討しましょう。

勤務先が副業を許可している場合、終業後や休日を利用して副業を始めるのも一つの方法です。アルバイトとして働いてもよいですし、フリーランスとして仕事を探す方法もあります。

例えばオンラインで取り組めるデザイナーやライターなら、空き時間に自宅での副業が可能です。

資産運用で資産を増やす

資産を運用しお金を増やす方法もあります。運用の方法は大きく分けて下記の2種類です。

  • 貯蓄:目的は貯めること、元本保証あり
  • 投資:目的は増やすこと、元本保証なし

定期預金を始めとする貯金も資産運用の一つです。しかし低金利の状態が続いているため、効率的な資産運用の方法とはいえません。そこでリスクを分散しながら投資することで資産形成をしていくことがおすすめです。

節約の方法3ステップ

節約を実行し習慣化するには、『収支の把握』『固定費の見直し』『変動費の見直し』の順番で進めます。いきなり食費を見直そうとしても、どのくらい節約すればよいのか分かりません。節約を成功に導く3ステップを詳しく見ていきましょう。

まずは収支の把握から始める

まず実施するのは収支の把握です。1カ月に収入はいくらあり、その中からどれだけ使っているか把握していますか?赤字になっている人もいるでしょうし、収入と支出が同額くらいの人もいるでしょう。

同じ収入であっても、現時点の支出によって節約すべき金額は異なります。そのためまずは収支を知ることが重要です。

このとき、1年単位で中長期的な収入の見通しも立てておきましょう。今後の働き方や生活スタイルも合わせて考えておくと、ちょうどよい節約の仕方が見えてきます。

固定費の見直し

実際に節約をする際には、固定費から見直しましょう。固定費は毎月一定の金額が発生する『住居費』『通信費』『保険料』などです。これら3種類の固定費に関しては、以下のような検討が可能です。

  • 住居費:収入に見合った家賃の家に引っ越す、更新のタイミングで家賃交渉
  • 通信費:料金プランの見直し、格安SIMへの乗り換え、フリーWi-Fiの利用
  • 保険料:保障内容を確認し見直す

固定費の特徴は、一度見直すと節約効果がずっと続く点です。それぞれの金額も数万円と高額なものが多いため、大きく節約できます。

変動費を見直す

節約と聞くと『食費』や『日用品費』を切り詰めるイメージがあります。しかし節約を成功させるには、変動費の見直しを実施するのは最後です。

固定費の見直しで成果を実感してから始めると、状況によって変化する変動費の見直しに対するモチベーションを維持しやすいでしょう。代表的な節約方法を以下に紹介します。

  • 食費:自炊をする、外食の回数を決める
  • 日用品:過剰なストックをしない
  • 被服費:購入するのはお気に入りのものに絞り、流行に左右されない
  • 交際費:参加する飲み会の基準を定め毎回は参加しない
  • ATM手数料:現金を出金するタイミングと回数を決める、手数料がかかる時間帯の出金やコンビニでの出金は利用しない
  • 光熱費:電気契約の見直しをしたり、家電の使い方を工夫しして節電する

収入を増やす方法3選

固定費と変動費の節約に成功すると、家計の状況が改善するはずです。ただし努力して収支を黒字化しても、現状の収入では十分にお金を増やせないと感じている人もいるでしょう。

そこで『昇給』『転職』『副業』といった方法で、収入アップにも取り組むのがおすすめです。

今の会社で昇給を実現する

収入を増やす代表的な方法は、会社での昇給です。インセンティブのように特別に支給される収入ではなく、基本の給料がアップすれば、安定して高い収入を得られます。

昇給を目指すなら、経験と実績を積まなければいけません。人材として高く評価してもらえるよう業務に関係する知識を積極的に身につけましょう。

勤務先の福利厚生に資格手当があるなら、資格取得を目指すのも有効な方法です。月1万円の手当を受け取れる資格を取得できれば、出世による昇給と同じように収入を増やせます。

転職による収入アップ

現在の勤務先では昇給できなさそうなら、転職による収入アップを目指すのも一案です。給与水準は業種や職種で大きく違ってきます。

また、20代の給与は変わらなくても昇給率がだいぶ違うという可能性もあり、最近は実力主義を導入している会社も増えています。営業成績に応じて収入が変わる職種もあります。

ただし、仕事には向き不向きもあり、表面的な収入アップを期待して不幸な転職をしては元も子もありません。そのためにも、情報収集をしっかりし、自分に合った転職先を見つけることが重要です。

副業で収入源を増やす

本業とは別に副業にチャレンジする選択肢もあります。副業の種類はさまざまで、アルバイトに取り組むほか、クラウドソーシングを利用して仕事を受注することも可能です。

本業のスキルを生かしてもよいですし、好きなことに取り組むのもよいでしょう。開始からすぐにまとまった収益が発生するとは限りませんが、長く取り組む中で軌道に乗り、大きく収入を上げられる可能性があります。

ただし全ての企業が副業を認めているわけではありません。副業に取り組む前に勤め先の就業規則を必ず確認しましょう。

初心者におすすめの資産運用3選

今持っているお金で資産運用に取り組むのも、お金を効率的に増やすのに役立つ方法です。資産運用と聞くと難しそうな印象があるかもしれませんが、実際には初心者にもチャレンジできます。

ここでは初心者でも取り組みやすい資産運用の方法を3種類見ていきましょう。

積み立て投資

定期預金のように毎月同じ金額で金融商品を買い増していく『積立投資』は、タイミングや感情に左右されずに続けることで、リスクを低く抑えやすい資産運用方法です。

タイミングによって上下する金融商品を一定金額ずつ購入すると、値段が下がったときには多く、上がったときには少なく買えます。そのため結果的に『平均購入単価』を低く抑えられる方法です。

購入する金融商品の種類と購入金額などを設定したら、あとは長期間そのままにしておくだけで、資産形成できる可能性があります。

投資信託

『投資信託』も初心者におすすめの金融商品です。たくさんの投資家から集めた資金を使い、投資のプロであるファンドマネージャーがファンドの目的に合わせ運用します。

そのため銘柄選びや売買のタイミングなど、難しい判断をプロに任せられる運用方法です。株式・債券・不動産・金(ゴールド)など、さまざまな投資対象への分散投資も、投資信託であれば自動的に行われます。

投資信託に元本保証はありませんが、分散投資されていればリスクを抑えやすくなるでしょう。

個人向け国債

『個人向け国債』は国が発行する債券で、資金調達のために発行されています。発行元が国のため、国が破綻しない限り元本割れの可能性はほぼありません。

さまざまな金融商品の中でも、特に低リスクで始められる商品です。1万円から1万円単位で購入できるため、大きな資金がない段階からでも資産運用に取り組めます。貯金代わりに毎月買い増してもよいでしょう。

ただし他の金融商品と比べると、利率は低く設定されています。大きくお金を増やせるわけではありませんが、低リスクで長期間安定的に運用できる商品を探している場合にぴったりです。

資産運用サービス「トラノコ」

「トラノコ」は、スマホで少額からでも無理なく、楽しく、かんたんに積み立て投資がおこえる資産運アプリです。

「トラノコ」では、3つの投資信託(トラノコ・ファンド)から1つを選んで投資する仕組みとなっており、トラノコ・ファンドはいずれも幅広く分散投資しています。

また、歩いたり、アンケートに答えたりするだけで投資資金を貯められる機能もあり、楽しみながらコツコツ投資を続けやすいサービスです。

資産運用サービス「トラノコ」

節税対策も視野に入れよう

節税し納税額が少なくなれば、その分収入アップと同じ効果が期待できます。お金を増やしたいなら利用可能な節税対策を活用しましょう。『控除』『ふるさと納税』『iDeCo』について解説します。

控除を活用する

差し引くという意味を持つ『控除』には、大きく分けて以下の2種類があります。

  • 所得控除:課税の対象となる所得から差し引く
  • 税額控除:税額から差し引く

収入を得ると所得税を納税しなければいけません。しかし同じ収入の人でも、置かれている状況はさまざまです。

例えば同じ年収400万円でも、独身の人と結婚し子どもがいて住宅ローンを返済している人とでは、最低限必要な金額が異なります。それぞれの状況を考慮し、税額に反映するために設けられているのが控除です。

所得の合計が2500万円以下であれば、最大48万円を差し引ける『基礎控除』の対象です。加えて配偶者がいれば『配偶者控除』や『配偶者特別控除』を受けられます。

対象となる控除があるなら、手続きすることで節税につながります。

ふるさと納税を活用する

出身地や好きな自治体への寄附制度である『ふるさと納税』も、所得税や住民税の控除対象です。控除されるのは、寄附した金額から自己負担額2000円を引いた金額です。

本来であれば所得税や住民税として支払うはずだった税金の前払いともいえます。単に自治体へ寄付するだけでなく、返礼品として特産品などを受け取れるのが特徴です。

自己負担額2000円のみで返礼品を受け取れる仕組みともいえるでしょう。

iDeCoを利用する

老後資金作りを考えているなら『iDeCo』の利用もおすすめです。掛け金の『全額』が所得控除の対象という点が大きなメリットです。1カ月に1万円ずつ拠出するなら、12万円の所得控除を受けられます。ただし、原則として60歳になるまで資産を引き出せないことに加え、元本割れの可能性もあることがデメリットになります。

また、勤務先によっては利用できない可能性もあるため、事前にiDeCoを利用できるか確認しましょう。

お金を増やすための注意点

ここまでお金を増やす方法を見てきましたが、最後に注意点をチェックしましょう。お金を増やしたいからと『リスク』や『コスト』を考えずに取り組んでいると、期待するほどお金を増やせないかもしれません。

また『目的』をはっきりさせなければ、計画的な資産運用ができません。紹介した方法を実践する上では、注意点も重要です。

リスクとコストを理解しよう

お金を増やすために資産運用を始める場合、リスクは必ずあります。絶対に損をしない運用方法はないため、失敗すれば費やしたコストである資産が減ってしまう可能性もあるでしょう。

資産運用はリスクがあるものだと知った上で、リスクを抑えやすい運用方法から始めます。例えば投資信託を毎月1万円ずつ購入するといった方法がよいでしょう。

また副業でお金を増やそうと考えるなら、時間というコストがかかります。長い時間をかけて勉強と実践を繰り返さなければならず、そのためにこれまでゆっくり過ごせていた時間を副業に充てなければいけません。

加えて、仕事に必要な機器や材料などの購入コストもかかります。

目的を考えることが重要

『目的』の設定も重要です。何のためにお金を増やしたいのかはっきりしていなければ、どのような方法で取り組めばよいか分かりません。

例えば老後資金作りが目的なら、iDeCoを利用し掛け金分の控除を受けながら資産形成を目指してもよいでしょう。一方、5年後に購入予定の住宅用資金が目的なら、短期間で目標を達成できる運用方法でなければいけません。

目的が定まっていれば、達成するために必要な金額も決まるため、適切なリスクでお金を増やせます。

加えて挫折の可能性が減るのも、目的をはっきりさせる理由です。明確な目的があれば、貯めたお金をほかのことに使うことなく、目的のために運用し続けられるでしょう。

まとめ

お金を増やすには節約・副業・投資に取り組みましょう。節約で現時点の収支を黒字化し、副業で収入を増やし資金作りをして、投資でお金を増やします。

初心者には難しく感じられる投資ですが、リスクを抑えながら取り組める初心者向けの金融商品もあります。例えば資産運用サービス「トラノコ」やその他の投資信託、個人向け国債が挙げられます。できるところからチャレンジしましょう。

適切なリスクでお金を増やせるよう、目的を意識することも欠かせません。自分がなぜお金を増やしたいと考えているのか、理由をはっきりさせて取り組めば、きっと達成できるはずです。

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