一人暮らしで節約するには?固定費の見直し方と実践しやすい節約術
公開日: 最終更新日:※この記事は2023年8月2日時点の内容となります。最新のNISAに関してはこちらの記事をご参照ください。
一人暮らしは「比較的貯金がしやすい」と言われますが、貯金額が増えず将来の不安を抱いている人もいるでしょう。一人暮らしの場合は節約の仕方がポイントとなります。固定費の見直し方や身近な節約術を紹介します。
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一人暮らしの節約を成功させるには?
節約は「お金をかけないポイント」を絞らないと、ストレスにつながる恐れがあります。まずは一人暮らしの節約を成功させるために大切な二つのポイントを確認しましょう。
家計簿で毎月の収入と支出を把握する
節約を成功させるためには、まず家計簿をつけて毎月の収入と支出をチェックすることが重要です。何も考えずにお金を使っている人は、給料日前にお金が足りなくなりがちです。
家計簿をつけることで、毎月どれぐらいの収入を得ていて、何にいくらぐらい支出しているのかを把握すると、無計画なお金の使い方を防げます。
紙の家計簿が面倒な場合は、家計簿アプリを使うのも一つの方法です。1カ月の支出を固定費と変動費に分け、大まかな項目を決めるとよいでしょう。
固定費は、毎月ほぼ一定額の支出を指します。家賃や通信費、光熱費、生命保険料などが該当します。それに対して変動費は、食費や遊興費、服飾費、日用品費など、月によって金額が変動する支出を指します。
1カ月の目標貯金額を決めて先取り貯金
「貯金をする気はあるけれど、なぜかお金が貯まらない」という方の多くは、給料から生活費を除いた残りを貯金しようとしています。
その上で、お金があればあるだけ無計画に生活費を使ってしまうため、手元にお金が残らず貯金に回せないのです。
お金を貯められない人が貯金するためには、先に貯金額を給料から差し引いておくのがおすすめです。具体的には積立定期預金を利用したり、別口座や封筒に移し替えたりするとよいでしょう。
会社に財形貯蓄制度がある場合は、制度を利用して給料やボーナスから一定額を積み立てるのも一つの方法です。
一人暮らしの節約は固定費の見直しから
一人暮らしの節約は、継続して一定金額を節約することができる固定費の見直しからスタートしましょう。固定費の中でも節約しやすい家賃や光熱費、サブスク費用の具体的な節約方法を紹介します。
家賃の目安は手取り額の20~30%
一人暮らしにおける大きな支出といえば、家賃の支払いではないでしょうか?家賃が高すぎるために、生活が圧迫されて貯金ができていない可能性もあります。
現在住んでいる部屋の家賃が、自分の収入に見合っているかを確認してみましょう。家賃が手取り収入の20~30%台ならば、収入に見合った物件といえます。
自分の収入を考える際には、所得税や社会保険料、住民税などが引かれた後の手取り額を参考にしましょう。
例えば毎月の手取り額が15万円の場合は、月額3万~4万5,000円ほどの家賃が適しています。毎月の手取り額が20万円なら月額4万~6万円ほどの家賃の物件を選ぶと安心です。
電気やガスの会社を統一して光熱費をカット
『電力・ガス自由化』により、自分の好きな電力会社やガス会社を選べるようになりました。中には電力とガスの両方を供給している会社も存在し、統一すると電子マネーのポイントが付与されたり、割引を受けられたりするケースもあります。
新規参入した会社から、電力やガスの供給を受けることに不安な人もいるでしょう。しかし契約する会社が変わるだけで、電力やガスの供給と保安業務は、地域の電力会社やガス会社が行います。
品質が劣るわけではないので、電気やガスの自由化をうまく活用して節約につなげましょう。
不要なサブスクリプションサービスを解約
『チリも積もれば山となる』の言葉通り、月に数百円のサブスクリプションサービスを解約するのも節約に効果的です。
サブスクリプションサービスの代表的なものは、ネットニュースや漫画、音楽などのアプリです。月額数百円から数千円まで、利用料金はサービスによって異なります。
中には1~2カ月間、無料で利用できるサブスクリプションサービスもあります。無料期間につられて登録し、期間が終わったのに解約を忘れているというパターンは珍しくありません。
いくら少額なサービスであっても、数が増えると高額になります。スマートフォンの契約プランを確認し、使っていないサービスを解約しましょう。
すぐにできる!一人暮らしの節約術
「今日からできる節約術を知りたい」という人もいるのではないでしょうか?一人暮らしの生活に役立つ節約術を三つ紹介します。
自炊や総菜の利用で食費のムダを省く
食費を節約するポイントは、自炊をして外食やコンビニでの買い物を減らすことです。仕事が忙しい人は、休日にまとめておかずを作り、冷凍庫で保存しておくのもおすすめです。
作り置きのおかずがあると、平日疲れて帰ってきても簡単に食事ができます。自炊するのが難しい場合は、ご飯だけを自分で炊き、おかずは総菜を購入してもよいでしょう。
一人暮らしだと食材が余りがちなので、スーパーマーケットで購入できる総菜を上手に活用するのも一つの方法です。
スマホプランと固定回線の見直し
長い間スマートフォンの料金プランを見直していない人もいるのではないでしょうか?毎月のスマホ料金が1万円ほどの人は、格安SIMに変更するだけで月5,000円ほどの節約になるでしょう。
スマートフォンやインターネット回線などの通信費は、固定費の中でも節約しやすい項目です。スマホとセットで使える固定回線にするだけでさらに月に1,000~2,000円の通信費をカットできる場合もあります。
格安SIMに抵抗がある人は、大手キャリアが提供している格安プランを利用するとよいでしょう。
ポイントを活用して買い物
スーパーや薬局などのポイントカードを賢く利用し、節約する方法もあります。貯めたポイントを買い物に使えるスーパーもあるので、ポイントが倍になるイベントなどを利用して食費や日用品費を節約しましょう。
また、ポイント還元率の高いクレジットカードを、固定費の支払いに利用するのもおすすめです。
クレジットカードのポイントは利用できる場所が多いので、貯まったポイントが節約に直結しやすいのがメリットです。
外出先で浪費しないための心得
一人暮らしの生活では、飲み会や友達とのランチなど、お金を使う機会が多いのも事実です。「一人のときは大丈夫なのに、外出先だとつい浪費してしまう」という人は、外出先で浪費しないためのポイントを実践しましょう。
チャージや財布に入れる金額を決めておく
外出の際に余分な現金を持ち歩くと、高い確率で浪費してしまいます。特にある分だけお金を使ってしまうタイプの人は、財布には必要最低限の金額を入れるようにして無駄遣いを防ぎましょう。
注意したいのが、スマートフォンで簡単に利用できる電子マネーや決済アプリです。電子マネーや決済アプリのチャージの回数や、使用可能な金額の上限を決めるなど、自分自身で財布のひもを締める習慣をつけるのが大切です。
クレジットカードを持ち歩かない
ポイントを賢く利用すると節約できるクレジットカードには、お金を使っている感覚がなくなりやすいというデメリットもあります。
外出の際にクレジットカードを持ち歩くと、欲望を抑えられず無駄遣いにつながる可能性が高まります。
浪費しやすいタイプの人は、クレジットカードの利用は固定費の支払いのみに限定し、普段の買い物は現金や前払い型の電子マネーを使用するのがベターです。
無駄遣いしないでお金を貯める方法
「節約をして貯金額を増やしたい」と思っている人は多いのではないでしょうか?最後に、無駄遣いをなくしてお金を貯める三つの方法をチェックしましょう。
手数料がかかるATMを使わない
手数料がかかるATMを使ってお金を引き出すのをやめるだけで、大幅な節約につながります。財布の中に現金がなくなると、迷わずコンビニのATMを利用するのは、お金が貯まらない人にありがちな行動です。
お金がなくなる度にコンビニATMで下ろしていると、あっという間に手数料が膨れ上がります。大手銀行のキャッシュカードを利用してお金を下ろすと、平日でも数百円の手数料が発生することがあります。
仮に週1回、手数料をかけてコンビニATMを利用すると、1カ月に支払う手数料は1,000円前後となり、年間約12,000円を、お金をおろすためだけに支払っていることがわかります。
積立投資で節税しながら資産を運用
銀行に貯金しても、高い金利は期待できません。リスクを低く抑えてお金を増やしたいなら、少額からスタートできる積立投資で資産を運用しましょう。
積立投資の魅力は、iDeCoやNISA、つみたてNISAといった節税制度がある点です。通常は投資をして得た利益には20.315%の税金が課されますが、iDeCoやNISA、つみたてNISAで積立投資をすると、一定額まで非課税になります。
長期投資を前提としているので、すぐに貯金を引き出してしまう人や、将来に向けてじっくり資産を増やしたい人にもおすすめです。
まとめ
一人暮らしの節約を成功させるポイントは、家計簿を使った収支のチェックと、毎月の先取り貯金です。固定費では家賃や光熱費、サブスクリプションサービスなどを見直して、継続した節約につなげましょう。
作り置きや総菜の活用で食費をカットし、スマホや固定回線の見直しで通信費を削減するのもおすすめです。外出の際にはクレジットカードを持ち歩かず、手数料のかかるATMを利用しないようにしましょう。
貯金額を増やしたい人には、少額から始められる投資をスタートするのも一つの方法です。トラノコの『トラノコファンド』では、希望に応じて小トラ、中トラ、大トラの三つの投資信託が選べます。
経験と知識が豊富な専門家が投資・運用してくれるので、初心者でもリスクを抑えた資産運用を期待できるでしょう。