インデックス(指数)とは?基礎知識やインデックス投資も解説
公開日: 最終更新日:英語で本の索引や計器などの目盛り、指針、指標などと使われ方で様々な意味を持つインデックス(index)。資産運用の世界では、市場の動きを把握するために役立つモノサシの役割を果たします。インデックスとはどう言うものなのかを理解し、代表的な種類や、インデックスに連動する運用成績を目指すインデックス投資について見ていきましょう。初心者が手軽に始めやすい投資方法も紹介します。
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インデックス(指数)とは?
主なインデックスやインデックス投資について理解するためには、まずはインデックスそのものについて知ることが重要です。インデックスとは何を表しているのでしょうか?
市場の状況を把握するための指数
インデックスとは、株式や債券の市場全体の値動き、あるいは特定の銘柄グループの値動きを表す指標のことを指します。それぞれのインデックスは、構成銘柄を一定の算出方法に基づいて数値化したものです。そのためインデックスを確認すると、市場がどのような状況なのか把握することができます。
市場の状況を表すインデックスの種類はさまざまで、証券取引所や証券会社などが開発し発表しています。一般にも公表されていますので、市場全体の傾向を知りたいときに活用しましょう。
株式の代表的なインデックス(指数)を紹介
世の中には、多くのインデックス(指数)が存在しています。たとえば『日経平均株価』と『TOPIX』は、どちらも日本の株式市場の状況を表す指数ですが、算出方法や特徴に違いがあります。代表的なインデックスをいくつか紹介しますので、仕組みや違いを確認してみましょう。
225銘柄で構成「日経平均株価」
株式市場全体のおおまかな値動きを知るには、日経平均株価が参考になります。東京証券取引所プライム市場には1,837社(2022年9月現在)が上場していますが、その中から日本経済新聞社が選んだ225社の銘柄で構成されています。
日経平均株価は、指数としての指標性や連続性が維持されるよう、年に一度秋に構成銘柄の見直しがなされているほか、上場廃止などにより欠員が生じる場合には臨時で入れ替えがおこなわれます。市場流動性(市場での売買のし易さ)の高い銘柄を中心に、業種のバランスを考慮し選定される仕組みのため、市場全体の傾向をおおまかに表すインデックスとして利用可能です。
日経平均株価が上がれば株式市場全体が値上がり傾向、下がれば全体が値下がり傾向と判断できます。株価の高い銘柄の影響を受けやすいという特徴もあります。
日本の株式市場を広範に網羅する「TOPIX」
TOPIX(東証株価指数)の特徴は、東証に上場する広範な銘柄(2022年8月末現在2,169銘柄)で構成されている点です。2022年4月に東京証券取引所の市場区分が変更されましたが、それまでは東証一部の全ての銘柄の時価総額により計算されていました。
TOPIXは、基準日とする1968年1月4日の終値の東証一部全銘柄の時価総額(株価x発行済み株式数)を100とし、それに対するその後の時価総額を指数化しており、日本経済の動向を表す代表的な指数として使われています。
全銘柄の時価総額で算出されるため、時価総額の大きな銘柄の影響を受けやすいのが特徴です。
外国株式の代表的なインデックス「S&P500」と「MSCIコクサイ」
S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表しているインデックスの一つで、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している企業のうち、流動性の高い大型株500銘柄で構成されています。米国の市場動向を表す重要な指数です。
MSCIコクサイは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が公表している外国株式のインデックスです。日本を除く先進国22カ国に上場されている大型株および中型株1,278銘柄(2022年8月末現在)で構成されています。日本を除く先進国の株式市場の動きを捉えるインデックスとして、日本の年金基金等が外国株式運用を行う際に、ベンチマーク(評価基準)に多く採用されている指数です。
インデックス投資とは?特徴を解説
初めて投資を行うときには、インデックスに連動する運用成績を目指すインデックス投資がおすすめです。インデックス投資にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。インデックス以上の成果を目指すアクティブ運用についても紹介します。
インデックス投資のメリット
インデックスと同じ値動きを目指すインデックス投資は、値動きが分かりやすいのがメリットです。日経平均株価やTOPIXなど代表的なインデックスであれば、ニュースで確認できます。
投資家から集めた資金をプロが運用する投資信託の中には、インデックスと連動する運用を目指す『インデックスファンド』があります。インデックスファンドを購入することで、当該インデックスを構成する多数の銘柄への実質的な分散投資を自動的に行うことができます。
対象のインデックスに合わせて機械的に運用するため、ベンチマーク(目安とする指数)を上回る成績を目指す積極的な運用を行う投資信託と比べ、運用にかかるコストが低いのもメリットといえます。
インデックス投資のデメリット
一方デメリットは、インデックスを上回る利益を期待できない点です。そのため、短期間で大きな利益を得る投資スタイルには不向きです。
インデックスの値動きに合わせた運用をするため、インデックスファンドを一度に購入し、購入した時点より市場が下落しているときに保有しているインデックスファンドを売却すれば、損失が出ます。よって、インデックス投資は、長い年月の中で経済全体の成長に合わせ株価が値上がりし、徐々に資産を増やしていく長期の積み立て投資に適した運用手法といえます。
またインデックスファンドを購入しインデックス投資に取り組む場合は、保有期間中ずっと信託報酬が発生し続けることもデメリットの一つとして挙げられます。
市場平均以上を目指す「アクティブ運用」
基準となるインデックスに連動する運用成績を目指すインデックス投資に対し、インデックス以上の運用成績を目指す投資方法を『アクティブ運用』といいます。積極的な投資を行うため、大きな利益を得られる可能性のある方法です。
アクティブ運用を行う投資信託商品も多数あります。投資のプロであるファンドマネージャーが銘柄を調査・分析し、ベンチマーク以上の成果を出せるよう運用する商品です。
インデックスファンドより運用に手間がかかる分、信託報酬が高く設定されています。
幅広くインデックスに投資するなら「トラノコ」!
インデックス・ファンドを購入することでそのインデックスには投資が行えますが、長期的な資産形成を行うためにはインデックス自体を分散させ、様々な資産や地域に積立投資を行うことが有効です。しかし、様々なインデックス・ファンドのポートフォリオを自分で組むのは手間がかかります。それを簡単に少額から行えるのが資産運用サービス「トラノコ」です。
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どのファンドを選んでも、株式・債券・不動産など世界中のさまざまなインデックスへ分散投資できます。
まとめ
インデックスは、日経平均株価やTOPIXなど市場の値動きを表す指数です。インデックスの動きを確認することで、市場がどのような状況なのかをおおまかに把握できます。
インデックスに連動するよう運用するインデックス投資は、初心者でも取り組みやすい投資手法でしょう。インデックスファンドを購入するだけで始められ、ニュースで値動きをチェックできるため手軽です。
複数のインデックスに手軽に分散投資をするには、トラノコを活用することがおすすめです。少額から投資を始められるため、大きな資金がなくても幅広く世界の資産に投資するコツコツ分散投資にチャレンジできます。