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冬のボーナスを有意義に使う!目的別おすすめの活用法

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年末が近づき、冬のボーナスが支給される時期になりました。「有意義に活用したいけど、どのようなことに使ったらよいか」と、使い道に悩む人も多いのではないでしょうか。まとまった収入が入ると、つい気が大きくなって衝動的に使ってしまうこともありますが、計画的に活用することで、家計の安定や将来の備えにつながります。

お金の使い方として「消費・貯蓄・投資」のバランスを考慮することはとても大切です。またライフステージや家族構成等によって適切なバランスは異なるため、自分に合ったお金の使い方をすることも重要です。

今回は、冬のボーナスを無駄なく、有意義に活用するための基本ルールと、目的別のおすすめ活用法をご紹介します。ボーナスをもらう予定のある方も、そうでない方も、計画的にお金の使うヒントとして参考にしてみてください。

ボーナスの使い方、まず押さえておきたい基本ルール

ボーナス(賞与)は毎月の給与と違い、企業の業績や人事評価などに連動して支給額が変わるケースが多いため、安定収入とは言いづらい面があります。たとえば、コロナ禍では業績悪化の影響で、ボーナスの減額や支給されなかった企業もありました。このようなケースもあるため、ボーナスは生活費の一部としてあてにするよりも、特別な収入として位置づけ、計画的に使うことが大切です。

ボーナスの使い道に「これが正解」という決まりはありませんが、無計画な消費や衝動買いを避けるためには、あらかじめ「目的」を明確にしておくのが効果的です。なんとなく手元にあるお金は、なんとなく消えてしまいがちです。貴重なボーナスを活かすためには、自分にとって優先度の高い使い道が何かを考えるところから始めましょう。

たとえば、「まずは家計の立て直しを優先したい」「将来に向けた貯蓄や投資に使いたい」「この機会に自己成長につながる何かに投資したい」など、人によって選ぶ方向性はさまざまです。使い道を分類し、優先順位をつけることで、納得感を持ってボーナスを使えるようになるでしょう。

 

冬のボーナスおすすめ活用法4

ここからは、冬のボーナスのおすすめの使い方を4つの目的に分けて紹介します。どの選択肢が最も自分に合っているかを見極めながら、上手に活用していきましょう。

家計の補填・ローンの返済

冬のボーナスの活用法としてまず検討したいのは、年末年始にかかる一時的な支出の補填です。帰省費用、年末年始の食材費、外食費、お年玉など、この時期は何かと出費がかさみます。これらの支出金額を予想して、あらかじめボーナスから確保しておくことで、急な家計の圧迫を防ぐことができます。

また、家電の買い替えなど、季節に応じて必要となる支出に充てるのも有効です。暖房器具や加湿器など、冬の生活を快適にするアイテムの購入も、計画的に行えば家計への負担を軽減できます。

そしてもうひとつ重要なのが、ローンの返済やクレジットカードのリボ払い・キャッシングの返済です。金銭的に余裕があるタイミングで債務を減らすことは、家計の安定に直結します。特に高金利の借入がある場合は、最優先での返済を検討しましょう。

ただし、ローンの繰り上げ返済を行う際には注意も必要です。手元資金が減りすぎてしまうと、万が一の際に現金が足りなくなるおそれがあります。無理のない範囲で、計画的に返済することが大切です。

将来への備え(貯蓄・資産形成)

冬のボーナスを使って、将来に向けた資産形成を進めるのも有効な選択です。老後資金、教育資金、住宅購入の頭金など、大きな支出に備えておくことで、将来の安心感が高まります。

近年は、少額からでも資産形成が始められる制度として「NISA」や「iDeCo」などの活用が注目されています。税制優遇のあるこれらの制度は、長期的な資産形成に向いており、ボーナスを原資にすることで投資への一歩を踏み出しやすくなります。

また、緊急時に備える「予備資金」の確保も忘れてはいけません。病気やけが、災害など、不測の事態はいつ起こるかわかりません。生活費の3~6か月分を目安に、すぐに引き出しやすい普通預金で用意しておくと安心です。

目の前の楽しみも大切ですが、将来の自分や家族のために備えることにも目を向けてみましょう。

NISA、iDeCoについてはこちらの記事で詳しく解説しています。両制度は、目的や税制優遇の内容が異なるので、しっかり理解したうえで始めることが大切です。ご自身に合った制度を選んで活用しましょう。

【関連記事】
2024年から新NISAがスタート!旧NISAとの違いをわかりやすく解説
iDeCoの節税効果はどのくらいお得?3つの税制メリットとシミュレーションを紹介

自己投資(スキルアップ・健康増進)

ボーナスを使って自分自身に投資するのも、将来的なリターンを考えると非常に有意義な選択です。たとえば、資格取得やオンライン講座の受講、ビジネス書の購入など、仕事のスキルを高めるための学びに投資することは、自分の市場価値を高め、収入アップにもつながる可能性があります。

たとえば、英語やプログラミング、マネジメントスキル、AI活用など、業種を問わず役立つ学びは多くあります。社会人にとっての「学び直し」は、転職や昇進などのチャンスにもつながる場合があるので、ぜひ注目したい活用法です。

また、健康への投資も大切です。年に一度の人間ドックの受診、快適な睡眠環境を整える寝具の購入、メンタルヘルス対策としてのオンラインカウンセリングの利用など、日々の生活の質を高めるための支出も、健康と向き合うための前向きな使い道です。

仕事や生活のパフォーマンスは、心身のコンディションに大きく左右されます。自分を大切にするための投資は、間接的に家族や仕事仲間にとってもプラスになるはずです。

自己投資の方法や考え方については、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。

【関連記事】
今から取り組むべき自己投資。自己投資の方法と考え方、注意点

大切な人への贈り物や自分へのご褒美

年末年始は、家族や友人に感謝の気持ちを伝える絶好のタイミングでもあります。日頃の感謝を込めて、ちょっとしたギフトを贈るのも、冬のボーナスの心温まる使い方のひとつです。お歳暮や季節の贈り物を通じて、良好な人間関係を築いていくきっかけにもなります。

また、日々がんばっている自分にご褒美を贈るのも、心のリフレッシュにつながる使い道です。

●自分へのご褒美の例
・前から行きたかった旅先に出かける
・マッサージやリラクゼーションで体をほぐす
・美味しいものを食べに行く
・好きなスイーツやグルメをお取り寄せ
・趣味の道具を買う
・ちょっと高級なファッションアイテムを購入する

このような「楽しみのための支出」は、モチベーションアップにも役立ちます。

ただし、ご褒美のための支出は使いすぎに注意しましょう。気持ちのままに散財してしまうと後悔することもあるため、使う上限を決めておくと安心です。メリハリを持って使うことで、満足度の高い支出になります。

 

まとめ

冬のボーナスは、一年の締めくくりとして得られる貴重なまとまった収入です。だからこそ、勢い任せに使ってしまうのではなく、自分にとって本当に意味のある使い道を考えることが大切です。家計の安定、将来の備え、自己成長、心を豊かにするための楽しみ、どれも大切な目的です。正解はひとつではありませんが、「自分で納得して決める」ことが、最も価値ある使い方と言えるでしょう。

この冬のボーナスが支給される前に、自分にとって有意義な使い方を考えてみませんか。冬のボーナスがない方にとっても、年末はお金の使い方を見直す良い機会です。このタイミングで、より価値のあるお金の使い方を考えてみましょう。

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