ふるさと納税、早めの準備でお得に!夏から始めるふるさと納税活用術
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任意の自治体に寄附することで、その地域の特産品が返礼品として受け取れる「ふるさと納税」。その年の申込期限が近づく年末に、かけこみで利用している方は多いのではないでしょうか?本記事では、そのような方のために、ふるさと納税を早めに申し込むメリットと、夏におすすめのふるさと納税活用術を紹介します。「今年こそは早めにふるさと納税を利用しないと…」と考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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ふるさと納税を早めに利用するメリットは?
ふるさと納税を早いタイミングで利用すると、主に次のようなメリットがあります。ふるさと納税をおトクにスムーズに利用するために、ポイントを押さえておきましょう。
メリット1:返礼品の選択肢が豊富
ふるさと納税の返礼品は、早めに利用することで、年末に利用するより返礼品の選択肢が多くなります。年末になると申し込みの需要が増加するため、在庫切れなどによって選べる返礼品が少なくなってしまうことがあるためです。
早く申し込むことで、旬の食材や季節のイベントに必要な返礼品を計画的に選べることもメリットです。
メリット2:一回あたりの寄附金の支払い負担を減らせる
ふるさと納税の還付が受けられるのは寄附した年の翌年になるため、一回あたりの寄附金額が大きければ家計の負担になる場合があります。しかし、年末にまとめて申し込むのではなく、早いうちから複数回に分けて申し込むことで、1回あたりの支払い負担を分散できます。
例えば、寄附金上限額の目安が6万円の人なら、7月・9月・11月にそれぞれ2万円ずつ3回に分けて寄附するなど、計画的に利用できれば、1回あたりの寄附金額を抑えられ、家計管理もしやすくなるでしょう。
メリット3:余裕を持って手続きができる
ふるさと納税の手続き方法には、確定申告とワンストップ特例制度の2つがありますが、どちらも期限内に手続きを済ませないと控除が受けられません。確定申告の申請期限は翌年3月15日まで、ワンストップ特例制度の申請期限は翌年1月10日(郵送の場合は必着)までです。
早めにふるさと納税を利用しておけば、手続方法の確認や必要書類の準備などの、時間に余裕を持って進められるでしょう。特に会社員の方でワンストップ特例制度を利用する場合は、年明けすぐに申請期限が設けられているので、ミスなくスムーズに手続きするためにも早めの利用をおすすめします。
メリット4:2025年9月までに申し込めばポイントがもらえる
総務省は、寄附者へのポイント付与によって過熱しているふるさと納税サイトの競争を抑制するため、2025年10月1日以降にふるさと納税サイトでのポイント付与を禁止する旨を発表しています。
参考:総務省「ふるさと納税の指定基準の見直し等」
2025年9月までに申し込めば、返礼品に加えてこれまでどおり、ふるさと納税のポイントももらえるため、ふるさと納税でおトクにポイントも貯めたい方はそれまでに利用するとよいでしょう。ただし、2025年9月はポイント付与を目的とする駆け込み需要が発生する可能性があるので、お目当ての返礼品がある方は早めの申し込みをおすすめします。
なお、10月~12月の収入の変動が大きい方は、2025年9月時点で予想している寄附金控除上限額ギリギリまで寄附すると、本来の上限額を超えて寄附してしまう恐れがあるため注意が必要です。上限額を超えて寄附した分は還付が受けられないため、予想している上限額より少なめに寄附することも検討しましょう。
ふるさと納税の仕組みや概要はこちらの記事で紹介しています。
関連記事:ふるさと納税のメリットとデメリットを知ろう。活用方法を詳しく解説
夏におすすめ!ふるさと納税の活用術3選
ここからは、夏におすすめのふるさと納税活用術を紹介します。出費がかさみがちな夏にふるさと納税を上手に活用できれば、家計の節約につながるはずです。
活用術1:お出かけや旅行に活用する
ふるさと納税の返礼品には、夏のお出かけや旅行にぴったりなものも豊富です。例えば、ホテルや旅館のクーポン、遊園地やテーマパークの利用券、日帰り温泉の利用券など、ご自身のライフスタイルに合わせた返礼品を選んでみてはいかがでしょうか。
返礼品をすぐに利用したい場合は、電子クーポンや電子チケットが発行されるものを選ぶのも一案です。紙のクーポンやチケットの郵送を待つより、早く返礼品を利用できる可能性があるので便利に活用できます。
活用術2:BBQやキャンプなどの食材を選ぶ
夏は屋外でのイベントが豊富なシーズンです。肉や魚介類などBBQやキャンプで使う食材を返礼品として選んでみてはいかがでしょう。中にはBBQグリルや鉄板、燃料、アウトドア用品、キャンプ場利用券を選べる自治体もあります。
ただし、ふるさと納税は通常のショッピングと違い、配送日が確定しない・指定できない返礼品も多くあるので、イベントの日程に合わせて受け取れるかどうか注意が必要です。特にBBQやキャンプの食材を選ぶなら、配送日が指定できる返礼品を選びましょう。ふるさと納税サイトの中には、「配送日指定可」の返礼品で条件を絞り込めるものもあるので、活用してみましょう。
活用術3:夏ギフトを贈る
ふるさと納税の返礼品の中にはギフト対応しているものもあります。返礼品のお届け先に寄附者とは別の住所を指定することも可能なので、離れて暮らしている家族や友人などにも贈れます。例えば、マンゴーやさくらんぼなどのフルーツ、ビールやアイスクリーム、そうめんなど、旬の返礼品を贈ると喜ばれるかもしれません。
ただし、返礼品の中には配送日が指定できないものや賞味期限が短いものもあるので、ギフトに適した返礼品を選びましょう。また、ふるさと納税を利用してギフトを贈る場合、発送伝票に「○○市ふるさと納税返礼品」「○○町ふるさと納税係」などと記載される可能性があるため、注意が必要です。目上の方など、ふるさと納税を利用したギフトであることを知られたくない間柄では活用せず、家族や自分へのご褒美に利用するのがよいでしょう。
まとめ
年末にかけこみで利用されることの多いふるさと納税ですが、早めに利用することで多くのメリットがあります。ふるさと納税を早い時期から計画的に利用すれば、支出の増える夏もおトク感が得られるでしょう。また2025年10月以降はふるさと納税サイトでのポイント付与が禁止となるため、年末に申し込むとこれまでもらえていたポイントが受け取れなくなります。ふるさと納税を最大限活用するためにも、今年は早めに利用してみませんか。