マイナポイントのもらい方を解説。使う場合は対策を練ろう
公開日: 最終更新日:マイナポイントは還元率こそ高いものの、人によってはデメリットを感じる部分もあるでしょう。具体的な欠点を押さえておけば、対策を講じた上でポイントを有効活用することが可能です。主なデメリットや対処法について詳しく解説します。
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そもそもマイナポイントとは?
まずはマイナポイントの基礎知識をおさらいしておきましょう。ポイント獲得の仕組みや、今後実施される予定の制度内容について解説します。
マイナンバーカードを利用しポイント獲得
『マイナポイント』とは、マイナンバーカードを発行した上でチャージや買い物を行った際に獲得できるポイントです。国の消費活性化策として、総務省が事業を運営しています。
マイナポイントをもらうためには、まずはマイナンバーカードを取得しなければなりません。キャッシュレス決済時にポイントが付与されるため、どのキャッシュレスサービスを使うのか、あらかじめ選んでおく必要もあります。
獲得後のマイナポイントは、登録時にひも付けた決済サービスのポイントとして利用可能です。例えばクレジットカードにひも付けた場合は、カード独自のポイントとして還元されます。
第2弾も実施中
政府は、『コロナ克服・新時代開拓のための経済対策』を2021年11月19日に閣議決定しました。従来のマイナポイント付与政策に続く第2弾が2022年1月1日から開始しています。
マイナンバーカードの新規取得者に最大5000円相当のポイントを付与するのは、第1弾の政策と変わりません。既にカードを取得している人も、前回の実施時にマイナポイントの申込を行っていなければ、第2弾で最大5000円分をもらえます。
第2弾の政策では、健康保険証として利用登録した場合や、公金受取口座の登録を行った場合にもポイントをもらうことが可能です。獲得できるのはいずれも7500円分となっており、申込開始時期は2022年6月頃が予定されています。すべての申込をすると、総額で最大2万円分のポイントを獲得する機会となります。申込開始日の詳細は、ウェブサイトなどをチェックしておきましょう。
マイナポイントのもらい方
実際にマイナポイントを獲得するまでの手続きを覚えておきましょう。マイナンバーカードの取得や、マイナポイントの予約・申込を行わなければなりません。
1.マイナンバーカードの取得
マイナポイントをもらうためには、マイナンバーカードを取得する必要があります。マイナンバーが記載された通知カードを手元に用意できるなら、オンラインや郵送で申請が可能です。通知カードがない場合は、居住地域の役所で再発行しましょう。
カードの申請後に届く交付通知書を、住んでいる市区町村の役所に持参すれば、カードの受取が可能です。役所での申請時に本人確認を済ませておけば、本人限定受取郵便でカードを直接受け取れます。
申請から交付通知書が届くまでの期間は約1カ月です。まだカードを取得していない人は、第2弾のポイントをすぐにもらうためにも、早めに申請手続きを済ませておきましょう。
2.マイナポイントの予約・申込を行う
マイナンバーカードを取得できたら、次にマイナポイントの予約を行います。スマホの専用アプリを利用すれば、簡単に予約作業を行うことが可能です。
予約時には4桁の暗証番号を入力しなければなりません。パスワードを忘れたり、入力ミスが続いてロックがかかったりした場合は、役所の窓口でパスワードの再設定を行う必要があります。
予約後に行う作業は、発行されたマイキーIDやカードを使った申込です。ポイントをもらいたい決済サービスを選択し必要事項を入力すれば、申込が完了します。
3.マイナポイントを獲得する
申込まで済ませておけば、選択した決済サービス利用時にポイントを獲得できます。付与されるポイントの上限は5000円相当のポイントです。
一度のチャージや買い物でポイントが上限に達しなかった場合は、次回以降の利用も付与の対象となります。チャージと買い物のどちらで付与されるかは、決済サービスごとに異なります。
付与のタイミングもサービスによりさまざまです。利用のたびに貯まるケースや、当月分をまとめて翌月に受け取れるケースなどがあるので確認しておきましょう。
マイナポイントのデメリット
マイナポイントにはいくつかのデメリットがあります。ポイントを有効活用するためには、デメリットを知った上で対策を講じておくことが大切です。
マイナンバーカードの取得が必須
マイナポイント獲得に必要なマイナンバーカードは、取得するのに手間や時間がかかります。カードを持っていない人にとっては、取得作業を面倒に感じやすい点がデメリットです。
スマホやパソコンで申し込めない場合、役所の窓口で申請作業を行わなければなりません。オンライン申請を行った人も、カードを受け取る際は役所に足を運ぶ必要があります。
申請からカード発行まで約1カ月かかる点にも注意しましょう。健康保険証として利用登録や、公金受取口座の登録がはじまると、申請が殺到してさらに期間を要する恐れもあるため、早めに申請を行っておくのがおすすめです。
ポイントの有効期限に注意が必要
マイナポイントは、取得後に各キャッシュレス決済サービスのポイントへと変わります。有効期限が設定されるサービスもあるため、期限切れに注意が必要です。
一般的には、取得時から最低でも約1年間は利用できます。ただし、決済サービスによっては、約4カ月で期限が切れるケースもあります。
利用したい時期が決まっている場合は、その時期まで期限が切れない決済サービスを選ばなければなりません。家族全員で大量のポイントを獲得できるなら、時期を含めどのように使うかも検討しておく必要があるでしょう。
所有のクレカが対象外の場合も
マイナポイント対象のクレジットカードは徐々に増えてきているようですが、まだ限定的な点もデメリットでしょう。クレジットカード利用時にもらいたくても、持っているカードが対象外なら受け取れません。
QRコード決済や電子マネー決済が急速に普及してきているとはいえ、いまだにクレジットカードをキャッシュレス決済の手段として活用している人が多いのも実情です。
しかし手持ちのカードが使えないなら、ほかの決済方法を導入する必要があります。ポイントの利用も新しい決済方法で行わなければならないため、慣れるのに時間がかかるでしょう。
マイナポイントの注意点
マイナポイントに関して注意しておきたいことを2点紹介します。後から後悔することがないように、以下の注意点をしっかりと覚えておきましょう。
ポイントに上限がある
マイナポイントは利用金額の25%までしかもらえません。利用金額の上限は2万円となっているため、獲得できるポイントの上限は5000円分です。
現金がもらえるわけではない点や、カードの取得にかなりの時間と手間がかかる点を考えれば、5000円がさほど魅力的な金額と思えない人もいるでしょう。
第2弾の政策が開始すると、最大で2万円相当のポイントをもらえます。ただし、健康保険証の利用登録や公金受取口座の登録が必要となる点に注意が必要です。
キャッシュレスサービスを一つしか選べない
マイナポイントを受け取るために設定する決済サービスは、一つに限定されます。一度に複数のサービスで貯めることや、途中でサービスを変更することは不可能です。
事業の設計段階では、複数の決済サービスを選択可能にする仕様も検討されたようです。しかし、システム構築の手間・コストや利用者の利便性を考慮し、最終的に一つのみ選択するシステムに決定されています。
決済サービスを選ぶ際は、途中で変えられないことを意識し、さまざまな角度から検討する必要があるでしょう。
まとめ
マイナポイントとは、マイナンバーカードを利用して獲得できるポイントです。所定の手続きを踏むことで、キャッシュレス決済サービスの利用時にもらえます。
マイナンバーカードを取得しなければならない点や、キャッシュレスサービスが一つしか選べない点が、マイナポイントの主なデメリットや注意点です。ポイントを有効に使うためにも、きちんと理解し対策を立てておきましょう。