投資信託の選び方は?基礎知識やリスク許容度と合わせて解説
公開日: 最終更新日:投資信託には数多くの種類があります。その中からご自分のリスク許容度に合わせて最適と考えられる商品を選ぶには、選び方のポイントを押さえておくとよいでしょう。投資信託に関する基礎知識や、初心者が投資信託に挑戦する際におすすめのサービスも紹介します。
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投資信託の基礎を確認
株式や債券・REITなど、投資商品にはさまざまな種類があります。その中でも投資信託にはどのような特徴があるのでしょうか?投資信託の選び方を詳しく知るために、まずは基礎知識を解説します。
投資信託はプロに運用を任せられる投資商品
購入や売却のタイミングをはじめ、投資商品の運用を行うのは、通常であれば投資家ご本人です。しかし投資信託であれば、運用は投資のプロである『ファンドマネージャー』が担います。
買い時や売り時を見計らい、利益が出るように運用するのは、投資初心者には難しいでしょう。難易度の高い投資判断をプロに任せられる投資信託は、初心者でも投資に取り組みやすい商品です。
それぞれの運用方針に従い、株式・債券・REITなど複数の投資商品を組み合わせているのもポイントといえます。投資信託を購入すると、リスクを抑えるために複数の投資商品で運用する『分散投資』を実施することが可能です。
リスクをどこまで許容できるかは自分で判断
投資にはリスクが付き物です。ここでいうリスクとは、『収益のばらつき』を指します。投資商品の価格は、購入時よりも上がる可能性もあれば下がる可能性もあります。この投資商品の価格変動の不確実性がリスクです。
もし購入時より価格が下がる場合、あなたはどのくらいまでであればリスクを許容できるでしょうか?例えば家族がいてマイホームの購入を検討中であれば、大きな損失が出ない投資に取り組みたいと考えるかもしれません。
20代前半の独身であれば、損失が大きくてもそこまでダメージを受けることは少ないと考えられ、また引退までにまだ長い期間があるため、損失を挽回できる可能性があると考えるかもしれません。
ご自分の置かれた状況によってどのくらいリスクを許容できるかは人それぞれで異なるため、ご自分のリスク許容度に合わせた判断が必要です。
投資信託の選び方のポイント
たくさんの投資信託から購入する商品を選ぶときには、リスクの許容範囲に加えて『運用方針』『投資対象地域』『投資対象資産』『収益の分配方針』も確認しましょう。これらの情報は投資信託の『目論見書』で確認できます。
まずは運用方針で絞る
投資信託の運用方針は、大きく『インデックスファンド』と『アクティブファンド』に分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。
- インデックスファンド:株価指数に連動する成果を目指す
- アクティブファンド:株価指数を上回る成果を目指す
株価指数は『東証株価指数(TOPIX)』や『日経平均株価』など、取引する銘柄が属する市場全体の大まかな値動きを表します。インデックスファンドは、この指標の値動きに価格が連動するように運用される投資信託です。
指標の値動きに比べ大きな損失が出にくい運用に向いているでしょう。反対にアクティブファンドは、積極的な運用で指標を上回るパフォーマンスを狙うため、大きな利益を得たいと考える場合に向いています。
投資対象地域はどこか
投資対象地域も確認が必要です。同じ株式や債券でも、発行元の国や企業などがどこの地域に属しているかによりリスクが異なります。地域を大まかに分類すると、『国内』『先進国』『新興国』の3種類です。
一般に国内はローリスク・ローリターン、新興国はハイリスク・ハイリターンといわれています。
より大きな利益を期待するには、ハイリスク・ハイリターンの地域を組み込んだ投資信託を選ぶとよいでしょう。ただし新興国の投資商品のみで構成されている場合、急激な価格の下落も考えられます。
価格の急落を抑えるには、さまざまな地域への投資を組み合わせる方がよいかもしれません。
投資対象資産は何か
投資の対象とする資産によって、値動きは異なります。
また不動産投資信託の『REIT』や、原油・プラチナ・トウモロコシなどの『コモディティ』は、インフレ状況下に向いている投資商品です。物価の上昇に伴い価格が上昇する傾向にあるため、資産の目減りを抑えることができる場合があります。
投資信託の投資対象にどのような特徴があるか把握していれば、ご自分にとって最適と考えられる投資信託を選びやすいでしょう。
収益の分配方針をどのように定めているか
運用の結果として得た収益は、『収益分配金(以下「分配金」といいます)』として投資信託の持ち分に応じて投資家へ支払われます。ただし全ての投資信託で分配金が支払われるわけではありません。
収益が出ても分配金を支払わない方針としている投資信託の場合、収益部分が再投資されます。収益の複利効果を期待できる投資が可能となるため、これから長い期間をかけて資産形成をしていく若い世代に向いているでしょう。
一方、分配金を支払う方針としている投資信託は、収益を確保できる可能性があるのがメリットです。例えば、引退し主に年金で暮らしている人であれば、分配金として得た利益を生活費に充てるといった使い方ができます。
ほかにもチェックすべきポイント
代表的なポイントを紹介しましたが、投資信託選びで着目すべき点はほかにもあります。利益から差し引かれる『手数料』や、投資信託の残高である『純資産額』です。
手数料はいくらかかるか
投資信託にはさまざまな手数料がかかります。代表的なものは以下の3種類です。
- 販売手数料:購入時に必要な手数料
- 信託報酬:投資信託を保有している間にかかる手数料
- 信託財産留保額:途中換金時に差し引かれる手数料
まず販売手数料については、『ノーロード商品』を選べばその負担はありません。また信託財産留保額も全ての投資信託に設定されているわけではないため、信託財産留保額が差し引かれない投資信託を選べばその負担はありません。
信託報酬は、投資信託を保有している間ずっとかかる手数料です。少しの差でも長期間に及ぶと大きな差になるため、よく比較して選びましょう。
純資産総額がいくらあるか
純資産総額は投資信託の時価残高を表します。投資信託は最低限の受益権口数が決まっており、目論見書で確認可能です。純資産総額が小さくなり、受益権口数の下限を下回ると、運用期間が終了する可能性があります。
ただし純資産総額の大きさが、投資信託の良し悪しを決めるわけではありません。現時点で純資産総額が小さくても、価格が上がっていきそうな見込みがあるなら、優れた投資信託である可能性があります。
またベビーファンドの場合、純資産総額が小さくても心配する必要はないかもしれません。資金を取りまとめて運用しているマザーファンドに十分な残高があれば、問題ないケースが多いでしょう。
初心者ならトラノコの投資信託がおすすめ
初めて投資信託に取り組む場合、豊富な商品の中からどれを選ぶか迷う可能性もあります。そのような場合におすすめなのが『トラノコ』です。投資信託が3種類に限定されているため、初めて投資信託を購入する人でも選びやすいでしょう。
トラノコの投資信託は3種類
トラノコには、以下のようにリスクの異なる3種類の投資信託が用意されています。
- 小トラ:安定重視
- 中トラ:バランス重視
- 大トラ:リターン重視
そのため購入する投資信託を選ぶ際には、どのくらいリスクを取れるかという点だけを考えればOKです。できるだけ大きなリターンを目指すなら大トラ、損失を避けたいなら小トラというように、比較的簡単に決められます。
上記の3つはどれも、世界中のさまざまな投資対象で運用する投資信託です。そのためリスクを抑えられる分散投資ができるのもメリットといえます。また分配金の有無は、決算時の実績によって決定される仕組みです。
積み立て投資でコツコツ資産形成
購入する投資信託を選んだら、トラノコでは上限を設定するだけで積み立て投資もできます。毎月1,000円というように少額から投資に取り組めるため、初心者でも無理なく資産運用に踏み出せる方法です。
定期的に同じ金額を投資すれば、価格が高いときの購入量は少なく、低いときの購入量は多くなるため、平均取得単価を抑えられます。資金にゆとりがあるときには、追加の投資も可能です。
まとめ
投資信託を選ぶ際には、運用方針・投資地域・投資対象・分配方法を目論見書で確認しましょう。このとき、手数料や純資産額もチェックが必要です。
ただし選び方のポイントを押さえていても、初めての投資だと購入する商品を決められないという事態も起こり得ます。そこでおすすめなのが、投資アプリ『トラノコ』です。
用意されているのはリスクが異なる3種類の投資信託のみのため、初心者でも選びやすいでしょう。投資信託で資産形成を行うなら、まずはトラノコから始めてみませんか?