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株式投資で失敗するのはどんなとき?失敗しないための対策も紹介

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株式投資は必ずしも利益が約束されている取引ではありません。売買のタイミングによっては、損失が出て失敗という結果に終わる場合もあります。株式投資はどのようなときに失敗するのでしょうか?失敗の具体例と失敗しないためのポイントを紹介します。

株式投資の基礎知識を確認

企業が資金調達のために発行している株式への投資は、企業の一部を所有していることを証するものです。証券取引所に上場している株式であれば、投資家は自由に売買できます。株式の取引や保有によって、投資家はどのような利益を得られるのでしょうか?

株式投資による利益は3種類

株式は安く買って高く売ると、差額を利益として受け取れます。この利益が『値上がり益(キャピタルゲイン)』です。比較的短期間に売買を繰り返す場合、値上がり益を狙うケースが多いでしょう。

そのほかに、権利確定日に株式を保有していると得られる利益もあります。例えば持ち分に応じて株主に分配される『配当金(インカムゲイン)』です。配当は企業の方針によって実施されるか否かが決まるため、必ず得られるとは限りません。

また『株主優待』も株式を保有し続けることにより得られる利益です。現金ではなく、企業の商品やサービスなどを受け取れます。

株式投資の失敗例

3種類の利益を得られる可能性のある株式投資ですが、状況によっては損失が出る可能性もあります。損失につながる代表的な失敗例を三つ見ていきましょう。

高値で買い、安値で売った

株式投資は安く買い高く売ることで値上がり益を得られます。反対に高く買い安く売ると、損失が出て失敗してしまいます。

例えばこれから株価が上がっていきそうだと判断し購入したけれど、直後に株価が下がり出したという状況です。株価が下がっても、売却するまで損失は確定しません。この状態を『含み損』といいます。

また含み損を抱えたまま株式を保有し続ける『塩漬け』の状態となると、「いつかきっと値上がりするはず」という根拠のない希望を持ったまま、売却のタイミングを逃しがちです。そのまま安値が続き、購入時の株価より低い価格で売却したときに損失が確定します。

特定の銘柄に全ての資金をつぎ込んだ

「安定企業だから大丈夫だろう」と特定の銘柄に資金を集中させると、株価の急落によって大きな損失につながる可能性があります。場合によっては、ほんの短い間に投資資金がほぼゼロになってしまうかもしれません。

大幅に資金を減らすと、再び株式投資にチャレンジする資金を作るのにも時間がかかります。資産形成のために始めた株式投資で、資金を減らしてしまうという失敗例です。

発行元企業が倒産した

企業の所有権の一部である株式は、発行元企業が存続している間は価値があります。しかし企業が倒産すると、その価値はゼロです。また上場廃止が決まった『整理銘柄』に指定された場合にも、株価はゼロに近づいていきます。

株価が下がっている局面は、今後値上がりする株式を安く買えるチャンスでもあります。そのため整理銘柄であると気付かずに購入してしまい、損失となるケースもあるでしょう。

株式投資に失敗しないポイント

資産運用のために株式投資を始めても、失敗して資産を減らしてしまうかもしれません。失敗を避けるためのポイントを押さえておきましょう。大切なのは、株式投資の知識を身に付け、自分なりのルールにのっとり余裕資金で分散投資をすることです。

式投資の知識を身に付ける

失敗の原因の一つは知識不足です。株式投資は誰でも始められますが、知識がないまま始めると正しい投資判断ができません。誤った判断は失敗につながるため、知識の習得が欠かせません。

まずは株式投資の基本として、株式にはリスクがあることや、株価がなぜ上がったり下がったりするのかといった仕組みを学びましょう。

加えて銘柄の選び方も重要です。割安な銘柄を見つけるには、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)などの指標に関する知識も役立ちます。

さらには、売却のタイミングを判断する出口戦略も重要です。

取引のルールを決める

自分なりのルールを決めて株式投資に取り組むのも、失敗回避につながります。さまざまな影響によって常に変動している株式相場の動きは複雑です。そのため、いつでも正しい判断ができるとは限りません。

そのような際に重要なのが、自分で決めたルールの通りに取引することです。例えば、購入時より7%価格が上がったら売却し利益を確定する、5%価格が下がったら売却し損切りするというように、売却の基準を決めます。

利益を出している投資家は、経験を糧にした自分なりのルールを持ち、周りに流されずに投資を続けています。長く株式投資に取り組むなら、ルール通りの取引を実施しましょう。

余裕資金で投資する

投資には余裕資金を使いましょう。生活に必要なお金や、近い将来使う予定のあるお金は、投資には使わず確保しておかなければいけません。万が一投資して資金が減ってしまうと、生活が成り立たなくなる可能性があるからです。

余裕資金のみであれば、投資に失敗し資金が減ったとしても、大きな影響はありません。リスクのある投資に使う資金は、なくなっても暮らしを維持できる範囲に収めると安心です。

分散投資に取り組む

一つの銘柄に投資資金をつぎ込むと、その銘柄の値下がりのみで大きな損失が出てしまいます。複数の銘柄へ少しずつ投資する分散投資であれば、一つの銘柄が値下がりしても、ほかの銘柄の値上がりにより埋め合わせられるかもしれません。

異なる値動きをする銘柄の組み合わせであれば、トータルで見たときには値上がりしている可能性もあるでしょう。損失が出にくいため、投資の失敗を避けやすい方法です。

まずは投資信託に取り組むのもおすすめ

最初から株式投資に取り組むのは、ハードルが高いと感じる人もいるでしょう。投資判断をプロに任せられ、分散投資もできる投資信託は、初心者でも購入しやすい投資商品です。

投資信託はプロに運用を任せられる

投資家の資金を集め運用する投資信託は、難しい投資判断をプロであるファンドマネージャーに任せられるのが特徴です。例えば株式で運用する投資信託であれば、ファンドマネージャーは株式の買い時や売り時を判断し運用します。

加えて、リスクを抑えられる分散投資が簡単にできるのもポイントです。株式投資で分散投資を行うには、さまざまな銘柄を自分で選び、最適なバランスになるよう構成しなければいけません。

一方、投資信託は複数の銘柄で運用されているバランスファンドを選べば、自分で銘柄選定をしなくても分散投資できます。

投資アプリ「トラノコ」で手軽に始められる

銀行で購入できる商品もある投資信託は、株式よりも購入しやすいでしょう。特に手軽なのは、スマホにインストールしたアプリから投資信託を購入できる『トラノコ』です。

リスクの異なる3種類の投資信託が用意されており、どれも上場投資信託(ETF)で運用されています。世界中の株式・債券・不動産などで運用するETFのため、自動的に分散投資が可能です。

「株式投資を始めたいけれど、どの銘柄がよいか分からない」「勉強しながら投資に取り組みたい」と考えているなら、まずはトラノコを始めてみてはいかがでしょうか?

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まとめ

株式投資で失敗するのは、高く買って安く売ったり、一つの銘柄に全資金をつぎ込んだり、株式の発行元企業が倒産したりした場合です。このような事態を避けるには、株式について勉強し取引のルールを決めましょう。

余裕資金による投資や、分散投資も役立ちます。失敗しないポイントを押さえて取り組めば、徐々に投資判断のコツも身に付いていくはずです。

最初から株式投資に取り組むのが難しそうと感じるなら、投資信託を購入してもよいでしょう。運用をプロに任せられるため、初心者でも購入しやすい投資商品です。

スマホで投資信託を始められる投資アプリ『トラノコ』を利用すれば、より手軽に投資信託を購入できます。

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